ベアーズでの経験を生かしてチーフスの向上を目指すマット・ナギー
2022年06月04日(土) 11:46マット・ナギーは就任初年度にAP通信NFL年間最優秀コーチ賞に輝くなど、華々しくヘッドコーチ(HC)としてのキャリアをスタートさせた。そこから一転、2021年シーズンを6勝11敗で終えたナギーはシカゴ・ベアーズでの4シーズン目を終えた時点で解雇され、奈落の底に突き落とされている。
しかし、ナギーは指導者の立場を離れるのではなく、ベアーズに参加する前に5年間所属していたアンディ・リードHC率いるカンザスシティ・チーフスに戻ることを選んだ。ナギーはクオーターバック(QB)コーチとしてチーフスに戻っている。
解雇後に初めて公の場で発言した際に、ナギーはチームを率いた経験が新しい仕事に生きることを期待していると報道陣に明かしていた。
『Chicago Sun-Times(シカゴ・サン・タイムズ)』によると、ナギーは「シカゴでの経験を活用して、ここカンザスシティにあるチームのために、もっと自分を高めたい。これをやるにはちょっとした謙虚さが必要だ」と述べたという。
4年間にわたってチーム全体の運営を任された後に、パトリック・マホームズ主導の小さなクオーターバックルームで働くことについて、ナギーは“新鮮”だと強調している。
オフェンスの一貫性を保てず、自分自身もそのスタッフも選手を成功に導くことができずにヘッドコーチとして悔しい終わり方を経験したナギー。再びリードHCのスタッフの一員となった今、今度こそ成長を目指しているようで次のように語った。
「山があれば谷がある。そして学ぶのだ。そのとき、たくさんの役割を担っている。学ぶことも多い。自分が経験したことを頼りにするのだ。それは実体験だ。シカゴで面接を受けたとき、そのような経験を持っていなかった。だが、オフェンスでも、ディフェンスでも、スペシャルチームでも、4年間でさまざまな状況を実際に経験してきた。選手との付き合い方も、メディアとの付き合い方もね」
「そうすれば成長できるし、広い視野で物事を捉えられるようになる。私の場合、人生における多くの失敗を、自分をより良くするために最大限に利用しようとしてきた」
【RA】