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ケガを抱えながら健闘もまだ実力を証明する必要があるとカウボーイズRBエリオット

2022年06月05日(日) 16:53


ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Seth Wenig】

2021年シーズンが始まってわずか4週間、ダラス・カウボーイズのランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットは膝のケガに見舞われ、後にPCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)を部分断裂していたことが判明した。同じケガをした選手の多くはシーズン終了を余儀なくされている。

しかし、エリオットは残りの期間もプレーオフの試合も痛みをこらえながらプレーを続け、本来の水準には達していないかもしれないが、それでも状況を鑑みれば十分に優秀な成績を残した。

このようなケガを抱えながら毎週プレーすることの難しさについて質問された26歳のエリオットは、フットボールでは当たり前のことであり、欠場しようとは一度も考えなかったと明かしている。

エリオットは現地2日(木)、カウボーイズのOTA(チーム合同練習)が終わった後に「去年もケガをしたけど、これはフットボールだから、1週目が終わった後に100%の状態になる人なんていない。それはゲームの一部だ。自分がタフなことも、ケガをしながらプレーできることも分かっていたと思う・・・確かにきつかったけど、でも、これが俺の仕事だ」と語った。

負傷しているにもかかわらず、サンフランシスコ・49ersに敗れたワイルドカードラウンドを含めて全試合に先発出場したエリオット。昨シーズンは通算で1,002ランヤード、タッチダウンラン10回、287レシーブヤード、タッチダウンレシーブ2回をマークした。ランヤードではリーグ7位、タッチダウンランではリーグ7位タイに輝いている。

NFLにいる他の多くのランニングバックからすると、そのような記録を残せばキャリア史上最高のシーズンになるだろう。しかし、エリオットは違う。

ドラフト1巡目指名を受けてNFL入りしてから6年間、エリオットは一貫して高いレベルでプレーしており、いずれのシーズンもランで900ヤード以上、そのうち3シーズンで1,300ヤード以上を記録してきた。それでも、昨季は全力を出しきれなかったために今年も実力を証明しなければならないと考えているエリオットは「毎年、何かしら証明すべきことがあると思う」と強調している。

そして、エリオットのチームに対するひたむきな努力は決して見過ごされていない。ガード(G)ザック・マーティンはエリオットが近年、負傷者に悩まされることが多かったチームに貢献するためにどれほど力を注いできたかをチーム全体が認識していると話している。

「彼はブルドッグだ」とマーティンは言う。「このチームを愛しているし、このチームのために自分のすべてを捧げている。この2年でそれが表れていた。2020年を思い出してみてよ。オフェンスの半分がいなくなっても、ジークは試合に出て1試合に20回もボールを運んでいた。だから、このチームではジークへの愛があふれているし、彼を良い方向に戻せるように俺たちも気合が入っている」

オフシーズンの現段階で、エリオットはトップランニングバックの地位を取り戻すべく、順調に歩んでいるようだ。数カ月間のリハビリの末、PCLの損傷は完治しており、ヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーはエリオットが最近の練習で時速35kmを記録したと主張してさえいる。エリオットはマッカーシーHCの発言は誇張に過ぎないとかわしたが、プレーオフ進出を狙って再起しようとしているカウボーイズオフェンスにとって、健康なエゼキエル・エリオットは危険な武器となるはずだ。

【RA】