度重なるケガを経てハングリー精神を持つライオンズCBオクーダ
2022年06月05日(日) 17:152020年ドラフト全体3位指名を受けたオハイオ州立大学出身の選手は、初めてケガに見舞われることのないシーズンを送ることを目指しつつ、キャリア3年目を迎えようとしている。
コーナーバック(CB)ジェフ・オクーダはデトロイト・ライオンズに入団してから何度もフィールド上で困難に直面してきた。ルーキーシーズンにハムストリングと肩の不調に悩まされていたオクーダは最終的にコアマッスルを負傷してシーズン終了となっている。その後、コーチ陣が刷新されたこともあり、決意を新たにして2年目のシーズンを迎えたものの、シーズン第1週にアキレス腱を断裂して成果につなげることはできなかった。
チーム公式サイトによると、オクーダは現地2日(木)に「去年は望みが大きかったから、なんだか悪夢を見ているようだった」と語ったという。
オクーダが今、夢見ているのは回復に向けてプロセスを踏み、負傷者ではないと正式に認められ、多くの人が正しい方向に進んでいると感じているチームに貢献することだ。ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルが文化形成に優れており、周りへの影響力が強い人物であるからこそ、そのように楽観的になれる部分もあるのだろう。昨季のトレーニングキャンプでオクーダを気に入ったキャンベルHCは、今年のOTA(チーム合同練習)を通じて見てきたオクーダの進歩に自信をのぞかせており、次のように述べた。
「ジェフの運動能力に不安はない。動けるようになるはずだ。彼のフットワークや、やっていることを見れば分かると思うが、あれだけのことができるのだ」
「今、本当に重要なのは、メンタル面で成長し続けること、ウオークスルーレップスができるようになること、そしてフィルムスタディをすることだ。そういうことが、今の彼にとっては大事。だから、彼がここにいてそれができているのは良いことだ。キャンプでフルスピードを出す時期になれば、準備は整っているだろう」
まだ23歳のオクーダは身体面での回復に不安はない。この8カ月間、彼がより力を入れてきたのはフィールドへの復帰に向けたメンタル面の回復だった。
アキレス腱断裂から復帰した他のプロスポーツ選手の話を聞き、その知恵を借りて自分の期待値を調整してきたオクーダはこう話している。
「彼らはただ、アキレス腱の心配なんて二の次だと確信させてくれたんだ。メンタル面で回復して、体の他の部分をケアすればいい。それは俺にとって、プロセスを進めるときに本当に心強いことだった」
心身の回復が順調に進み、トレーニングキャンプの開始が徐々に近づく中、オクーダは再び自分の力を証明する欲求を満たすことができる状態にある。
「何年も食べていないかのような空腹感だ」と強調したオクーダは「この空腹感はケガをしたときからずっと感じている。実際は、ケガをする前からそう感じていたんだ。もう2年になろうとしている。ただハングリーだった。だから、もう準備はできているし、自分の能力を最大限に発揮してプレーするだけだ」と続けた。
【RA】