ジャイアンツQBジョーンズは「今までで1番スマートなクオーターバック」とバックアップQBウェッブ
2022年06月06日(月) 10:19クオーターバック(QB)デイビス・ウェッブはニューヨーク・ジャイアンツに入団した当初、偉大なクオーターバックの1人であるイーライ・マニングのバックアップとしてプレーしていた。4年ぶりにジャイアンツに戻ってきたウェッブは、現在のQBダニエル・ジョーンズが2度のスーパーボウルチャンピオンであるマニングに勝る部分があると話している。
『The New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によると、ウェッブは現地2日(木)に行われたOTA(チーム合同練習)の後に「(ジョーンズは)これまで関わってきたクオーターバックの中で最も勤勉だ。たぶん、今まで関わってきたクオーターバックの中で1番スマートだ」と語ったという。
これまで質の高いクオーターバックたちと一緒にプレーしてきたウェッブからこのような言葉が出てきたのだ。マニングとプレーする前、ウェッブは2018年AP通信年間MVP賞に輝いたQBパトリック・マホームズとテキサス工科大学で同じチームに所属している。そして、この3年間はバッファロー・ビルズをプレーオフに進出できるチームとして再確立させた新進気鋭のクオーターバックであるジョシュ・アレンとロッカールームを共有してきた。
では、ジョーンズよりはるかに多くの成功を収めているスターQBとそれ相応に仕事をしてきた者として、ウェッブはなぜジョーンズが他の選手と同じレベルにあると確信しているのだろうか?
ウェッブは「彼はミーティングで本当に良い質問をするし、ちゃんとメモを取って、常に向上心を持ち、ウエイトルームでも練習場でもミーティングルームでも、すべてに全力で取り組んでいる。そういうチームメイトがいて楽しいよ。それだけ配慮してチームメイトの力を最大限に引き出している。ものすごく優秀なフットボール選手だ。彼はキャリア史上最高の1年を過ごせると思う」とコメントしている。
ジョーンズは3年間で才気のひらめきを見せたものの、2019年NFLドラフト全体6位指名を受けたときに期待されていたような安定した活躍はできていない。ジョーンズが苦労している原因としてはケガとパスプロテクションの悪さが挙げられるが、3シーズンで29回のインターセプトと36回のファンブルを喫しているのはボールセキュリティに問題があることを示している。
ジャイアンツはジョーンズの5年目オプションを行使しなかったため、ジョーンズは2022年シーズンにフランチャイズQBに求められる才能と一貫性を発揮できることを証明しなければならない。しかし、ウェッブの発言が何かを意味するならば、ジョーンズはジャイアンツの顔になるために必要な能力を秘めている可能性がある。
ジョーンズにとっては、ビルズの攻撃コーディネーター(OC)を務めていたときにアレンの成長を促したオフェンス重視のブライアン・ダボールがヘッドコーチ(HC)に就任したという利点もある。新しい攻撃スキームを学ぶのには時間も努力も必要になるが、ウェッブは新システムに順応し、極めて重要な契約最終年を乗り越えるのにジョーンズのワークエシックと知性が大いに役立つと考えているようだ。
ウェッブはポッドキャスト『Breaking Big Blue(ブレーキング・ビッグ・ブルー)』に出演した際に「ダニエルはコンペティティブなヤツだ。めちゃくちゃ頭もいい。たぶん、これまで関わってきたクオーターバックの中で一番スマートだ。高い、高い、ものすごく高い潜在能力を持っているし、(ダボールHCやQBコーチのシア・ティアニー、マイク・カフカOCは)彼が成し遂げるのを助けると思う」と明かした。
5年目オプションがないため、2022年シーズンはジョーンズにとってジャイアンツが探し求めてきたフランチャイズクオーターバックになれることを証明する最後のチャンスになる。ウェッブが太鼓判を押していることを踏まえると、ジョーンズの潜在能力の最高値がどの程度になるのか、興味深いところだ。
【RA】