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テキサンズのロメオ・クレネルが引退を表明、50年の指導者生活に幕

2022年06月07日(火) 12:46

ヒューストン・テキサンズのロメオ・クレネル【AP Photo/Wade Payne】

50年以上にわたってフットボールの指導にあたってきたロメオ・クレネルが現地6日(月)に引退を発表した。

カレッジでの指導に10年以上携わった後、1981年にニューヨーク・ジャイアンツのスペシャルチームコーチに就任してNFLに参入したクレネルは、ジャイアンツ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ニューヨーク・ジェッツ、クリーブランド・ブラウンズ、カンザスシティ・チーフス、ヒューストン・テキサンズで合計39シーズンにわたってプロフットボール界で活躍してきた。

クレネルはジャイアンツのアシスタントとして2回、ペイトリオッツのアシスタントとして3回、スーパーボウル優勝に貢献している。

クレネルは声明で次のように述べた。「フットボールは人生のすべてであり、50年間指導できたのは夢のようなことだった。キャリアを通じて私を助け、支えてくれた多くの友人たちに感謝したい。特に、ニューヨーク・ジャイアンツ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ニューヨーク・ジェッツ、クリーブランド・ブラウンズ、カンザスシティ・チーフス、ヒューストン・テキサンズのファンとオーナーには、私が長い間、強く愛してきたゲームに貢献する機会を与えてくれたことに感謝したい。コーチ業に関するすべてが名残惜しくなるが、最も恋しくなるのは毎日皆と一緒に過ごすことだろう。私の目標はすべての選手とコーチが成功するために最高の状態になるようにすることだった。そして、指導してきた選手や一緒に働いてきた人たち全員を家族の一員だと思っている。また、妻のローズマリーと3人の娘たち、リサ、ティファニー、クリスティーンにも、長年にわたって支えてくれたことに感謝したい。彼女たちの愛と無私の精神があったからこそ、私は自分の夢を実現できた。フットボールを身近に感じながら、孫と過ごす時間を増やせることに感激している」

現在74歳のクレネルが最後にテキサンズでコーチを務めていたのは2020年で、ビル・オブライエンの解任後に暫定ヘッドコーチ(HC)の役割を引き受けていた。2021年にはテキサンズでフットボールパフォーマンスのシニアアドバイザーを任されている。

守備重視のクレネルは2005年にブラウンズで初めてヘッドコーチに就任して4シーズンにわたって務め上げた。2007年の10勝を含め、ブラウンズでは24勝40敗という成績を収めている。

2010年に守備コーディネーター(DC)としてチーフスに加わったクレネルは、2011年に暫定HCに選ばれ、それがきっかけで2012年にフルタイムで指揮を執ることになった。そのシーズンを4勝15敗で終えた後、解雇されている。

クレネルは2020年シーズンの最後の12試合をテキサンズの暫定HCとして過ごし、成績は4勝8敗だった。当時73歳だったクレネルはシカゴ・ベアーズの元ヘッドコーチでありオーナーだったジョージ・ハラスが持っていた記録を塗り替えてNFL史上最高齢でヘッドコーチを務めた人物となっている。

【RA】