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DEドナルドの大型契約は「努力のたまもの」とラムズHCマクベイ

2022年06月07日(火) 15:46

ロサンゼルス・ラムズのショーン・マクベイ【AP Photo/Jason Behnken】

昨季のスーパーボウル覇者であるロサンゼルス・ラムズにとっての今オフシーズン最大の懸念事項は、現地6日(月)にディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドがチームへの帰還を確実にしたことで解決している。

ラムズが再びスーパーボウル優勝を目標に据えている中で、チームが最高の選手を正式に確保したことを知ったヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは当然ながら有頂天になったはずだ。

米国東部時間7日(火)11時に放送される予定の『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演したマクベイHCは次のように話している。「そのニュースは素晴らしいだけじゃない。驚異的、ずばぬけた、どんな良い形容詞を使ってもいい。しかしとにかく、それは大型の契約であり、彼の努力のたまものだ。彼は本当にオンリーワンな存在だと思っている。私にとっても、私たちの組織にとっても、非常に大きな意味を持っている。彼がこのリーグで、高いレベルで仕事をしてきた人たちから集めている尊敬の念や、8年間で達成してきたことは、他の追随を許さないものだ。だから、彼に面倒を見てもらうための解決策を見つけたいと思った。チームやディフェンスをリードし続けてもらえるようにね。それから、土曜日の夜に彼が私の結婚式に出席してくれたとき、私たちは正しい方向に向かう予感がした。だから、ここ数日、私にとっては良いことがたくさん起こっている」

ドナルドにとってはまさに大型契約だ。今後3年間で4,000万ドル(約53億1,728万円)の昇給が見込まれる契約にサインしたドナルドは、引退の考えを一時的に捨て去るだろう。再編された契約では次の2シーズンで6,500万ドル(約86億3,928万円)、2024年シーズンまで9,500万ドル(約126億2,664万円)が保証されており、ドナルドはクオーターバック(QB)以外の選手としてはNFL史上最高額の報酬を手に入れることになった。

ドナルドが引退するという話はラムズが第56回スーパーボウルでシンシナティ・ベンガルズを破って優勝した後に浮上している。ドナルドはパスラッシュでターンオーバーを強いて実質的に試合を終わらせており、引退するのにふさわしい締めくくりだったと言えるが、ラムズは31歳のドナルドに選手生命を延長させる十分な動機を与えた。

ドナルドはわずか8シーズンで殿堂入りに値するキャリアを築き上げている。オールプロに7回、プロボウルに8回、AP通信ディフェンス部門年間最優秀選手賞に3回、2010年代オールディケイドチームのメンバーに選ばれてきたドナルドは、自身がNFL入りした2014年以降、リーグで最も多くのサック(98.0回)、QBヒット(226回)、タックルフォーロス(150回)を決めてきた。

マクベイHCによれば、ドナルドがフィールド内外で発揮するリーダーシップは数値化されるものではないが、その効果はチームメイト以外にも及んでいるという。ドナルドが戻ってくることはチームが一丸となって再び優勝を目指す上で必要不可欠であり、今回の大型契約はラムズが近年示してきた“今、勝つのだ”という気概を現在も持ち続けていることの表れだと言えよう。

「彼が獲得してきたもの、その実績を根拠にしてプレーに見合うもの、それから、目には見えないものすべてについて考えればいい」とマクベイHCは語った。「来る日も来る日も、彼の仕事ぶり、その一貫性、チームの他のメンバーに与える影響、コーチである私や他のコーチングスタッフにさえも与えてくれる影響を目の当たりにしている。すべてそろっている。ラムズの一員に求めているものがすべてそろっている。彼は特別な人間だ」

【RA】