ブラウンズQBデショーン・ワトソンに24件目の民事訴訟
2022年06月07日(火) 12:09現地6日(月)、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがマッサージ中に性的暴行や不品行を行ったとする新たな訴えがテキサス州ハリス郡連邦地方裁判所に申し立てられた。
ワトソンはこれで24件の民事訴訟に直面することになる。
新たな訴訟では、氏名によって身元を確認されている原告であり、ヒューストンでマッサージセラピー事業をオーナーとして運営しているケイティー・ウィリアムズさんが、2020年8月に2回行ったワトソンのマッサージセッションの2回目で性的暴行を受けたと訴えている。
ウィリアムズさんは2020年8月5日の施術では問題がなかったとし、ワトソンは”プロフェッショナル”だったと述べている。しかしながら、8月9日に行われた2度目のセッションでは、ウィリアムズさんはワトソンが彼女の前で露出し、自分自身に触れ、性的な行為を行ったと主張した。
今回の訴えについて、NFLはコメントしていない。
訴状によれば、ウィリアムズさんは3月に行われたクリーブランド・ブラウンズの入団会見で、”デショーン・ワトソンが自分に後悔はなく、何も誤ったことはしていないと公言したのを読んで”名乗り出たという。
「実際に彼は後悔の念を抱いていないかもしれないが、誤ったことをしたのは確かだ」と訴状では述べられている。
また、この訴訟はワトソンの弁護士であるラスティ・ハーディンが先週金曜日にヒューストンのラジオ番組で、”ハッピーエンディング”(マッサージ中に性的な刺激をする行為)は違法ではないと話していたことにも言及。
「ワトソンの弁護士は”ハッピーエンディング”はマッサージセラピーではよくあることだと述べ、そのために余計な支払いをすることを除けば、そういった行為は犯罪ではない”と主張した」とこの訴えは指摘している。
ハーディンは後に、あくまでも仮定の話をしていたのであり、ワトソンが”セックスのために誰かにお金を払ってはいない”と述べた。
これまでは5月31日に申し立てられた別の訴訟が、2021年4月以来でワトソンが受けた最新の訴えだった。
ハーディンは声明で「現段階では新たな訴訟に反応することはできない」としている。
「われわれの弁護団はこの新しい申し立てについて調べる時間がなく、今日まで彼女の名前も聞いていなかった。デショーンはどの原告に対しても、何ら不適切な行いをしていないとしている」
26歳のワトソンはこれまでに、自分は何の過ちも犯していないとしており、女性たちとの間にあった性行為は同意の上のものだと主張してきた。テキサス州の2つの大陪審が、10名の女性が訴えた刑事訴訟についての起訴を否定している。
ワトソンにはNFLから懲罰が科される可能性がある。NFLはワトソンがリーグの個人行動規範に違反していないか、独自に調査を行っている。
リーグの調査担当者は以前にヒューストンでワトソンとの面談を行った。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは春季リーグミーティングの場で、リーグがワトソンの調査の”完了に近づいている”としたものの、決断が発表されるタイミングについては明かしていない。
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