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パッカーズの一員としてキャリアを終えると断言したQBロジャース

2022年06月08日(水) 11:45


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Julio Cortez】

2022年シーズンの開幕はまだ3カ月ほど先だが、グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは引退の計画を明らかにしている。

現地7日(火)、グリーンベイでキャリアを終えるつもりかと聞かれたロジャースは、パッカーズの一員として終えると力強く答えた。

「イエス、もちろんさ」とロジャースは参加必須となるパッカーズのミニキャンプの初日に述べている。

NFL年間最優秀選手賞に2度輝いたロジャースは、このオフシーズンにパッカーズと3年1億5,000万ドル(約199億1,400万円)の契約延長にサインした。とはいえ、契約の長さは、38歳のロジャースがいつまでプレーするかを示すものにはならないはずだ。グリーンとゴールドのユニフォームを着ている間に引退することは明確にしているものの、ロジャースは2022年のシーズンに焦点を当てており、どのようなシーズンになるかがプレーを続けるか引退するかの決断を大きく左右することを認識しているようだ。ロジャースは『ESPN』のロブ・デモフスキーに次のように話している。

「もし、あと2年、3年とプレーすると言いつつも、最後にチャンピオンシップで締めくくれるような魔法のようなシーズンになって、それが最高の引退のし方だと思うなら、俺はもう何かにコミットしたくないと思う。逆に、あと1年しかプレーしないと言っても、後味の悪いシーズンになって、さらにあと1年、2年とプレーする意欲と情熱があるなら、そういう固定観念を持たれたくないんだ」

「だから、とにかくこのシーズンに集中している。オフシーズンに引きずることはない。ブライアン・グーテクンスト(ジェネラルマネジャー/GM)と交わした会話はすごく正直で率直なものだった。それはこれからも変わらないし、シーズンが終わったら、できれば優勝した後で、次のステップを話し合おうと思っている」

ロジャースの将来に関する疑問は彼のキャリアが終了するまで続くだろうが、同様に彼のレシーバー陣に関する疑問も多い。

30代最後のフットボールシーズンを迎えようとしているロジャースにとって、それは今に始まったことではない。ここ数シーズン、オールプロにも選出されているスターワイドレシーバー(WR)のデイバント・アダムスを補完するような選手が必要だという声は絶えなかった。

だが、今年はそのアダムスもチームを去り、トレードでラスベガス・レイダースに移籍している。その結果、パッカーズのワイドレシーバーの層は薄くなり、少なくとも馴染みのある選手は見当たらない。

最終的にアダムスがグリーンベイからラスベガスに移ったのは、大学時代のチームメイトであるクオーターバックのデレック・カーと再びプレーすることを望んだからだ。

ロジャースは、アダムスがパッカーズを離れたいと思う理由に異論はなかったという。

「俺たちは腹を割って、俺のここでの将来やあとどれくらいプレーしたいとか、彼の将来や彼がどこでプレーしたいか、家族とともにどこで暮らしたいとういことについて話したんだ」と『Green Bay Press-Gazette(グリーンベイ・プレス・ガゼット)』のライアン・ウッドに述べ、こう続けた。

「チームはかなり背伸びをして競争力のある、あるいはそれ以上の説得力のあるオファーを当然出した。最終的にはデイバントは自分と家族にとってラスベガスにいることがベストだと考えたから、確かにつらかったけど、俺は彼や自分たちのつながりが大好きなんだ。多少の偏見はあるけど、一緒にプレーした選手の中で彼以上の選手はいないと思っている。彼は俺たちのレシーバーとして、たくさんのカテゴリーで歴代最多記録を樹立するチャンスがあった。それが、彼をここに引き留めるちょっとした魅力になるかもしれないと思ったんだけど、彼は自分と家族にとって最善の決断をしたわけで、彼を責めることはできない」

チーム合同練習(OTA)を欠席していたロジャースにとって、火曜日は久しぶりにメディアと話す機会であり、また新しいレシーバーと知り合う最初の機会ともなった。チームのワイドアウトとして加わったフレッシュな顔ぶれは、フリーエージェント(FA)で獲得したサミー・ワトキンスと、2巡目指名のクリスチャン・ワトソン、4巡目指名のロミオ・ドゥブス、7巡目指名のサモリ・トーレのルーキーたちだ。

「チームメイトと会いたかった」とロジャースは話している。「やっぱりチームメイトと一緒にいるのが好きなんだ。快適なオフシーズンだったし、南カリフォルニアでワークアウトできたことや、それを支えてくれたチームには感謝しているけど、ここでチームメイトたちと練習できるのは気分がいい。やっとクリスチャンやロミオにも会えたし、ベテランの選手たちとも交流できた。何事もタイミングが大事で、彼らはここでのリズムや緊張感を感じているはずだ。俺はただ、彼らと一緒にここに戻って来られたことをうれしく思っている」

「チームは、俺が必要とする最善の方法で自分自身をケアすることに理解を示してくれた。もちろん、それはここ数年の俺のプレーがうまくいっているのもあるから、それ以上のことは期待していない」

パッカーズのミニキャンプは木曜日までで、6月13日(月)からチーム合同練習(OTA)が始まるが、ロジャースは後者には参加しないという。それが直近で決まっていることだ。

昨年のこの時点では疑問視されていたが、その先にはロジャースがパッカーズの一員として引退することが決まっている。ロジャースがいつキャリアを終えるかは、未来の殿堂入りが確実となるロジャース自身が決めることだ。今のところロジャースにとって、3度目のMVP獲得、そしてスーパーボウルへの2度目の出場に向けて2022年シーズンの準備を進めることが最も重要だ。

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