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NFLがアフリカで初のイベントを主催

2022年06月08日(水) 13:04


NFLロゴ【Matt Patterson via AP】

NFLは現地6月21日(火)からガーナで、アフリカ初の公式イベントを開催する。この1週間のイベント“NFLアフリカ:ザ・タッチダウン”は、才能発掘キャンプ、ファンイベント、フラッグフットボールクリニックを含み、アフリカ大陸で拡大するファン層に貢献する方法をさらに開発するという、NFLの取り組みを強調するものだ。

アフリカ系(アフリカ生まれまたは米国生まれの一世)の選手が100人以上いることから、リーグはアフリカ系選手の貢献に焦点を当て、次世代のファンにNFLを紹介し、将来的には他のアフリカ諸国での活動も視野に入れている。。

現役NFL選手であるシアトル・シーホークスのウチェナ・ヌウォス(ナイジェリア)、ヒューストン・テキサンズのオボ・オクロンクオ(ナイジェリア)、クリーブランド・ブラウンズのジェレマイア・オウスコラモーア(ガーナ)、インディアナポリス・コルツのクイティ・ぺイ(リベリア)や、NFLレジェンドのマシアス・キワヌカ(ウガンダ)、ローマン・オーベン(カメルーン)、オウシ・ウメニオーラ(ナイジェリア)などが現地で参加予定だ。

NFLはアフリカで才能ある選手をさらに発掘・育成するため、アフリカ各地から40人の選手を集めて初のNFLアフリカキャンプを開催する。このキャンプは6月21日と22日に開催され、NFLのレジェンドであり、ニューヨーク・ジャイアンツでスーパーボウルを2度制した元ディフェンシブエンド(DE)オウシ・ウメニオーラが率いる各地域でのキャンプで選ばれた選手たちが参加する。

ウメニオーラは「これは本当に素晴らしい取り組みだ。このキャンプは、アフリカの偉大なアスリートに機会を与えるだけでなく、すでにNFLで活躍している素晴らしいアフリカ人アスリートにもスポットライトを当てることになる。このポジティブな影響は、誇張しすぎるということはない」と話した。

ウメニオーラはナイジェリアでフットボールプログラム“The Uprise(ジ・アップライズ)”を設立し、ここ数カ月、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカで地域キャンプを開催してきた。その地域キャンプで目立った選手は、ガーナで開催される予定のNFLのキャンプに招待されることになる。

「ガーナで初めてのキャンプを開催することを楽しみにしているし、将来的にはナイジェリアや他のアフリカ諸国での活動も視野に入れている」と言うNFL国際部門COOのダマニ・リーチは次のように述べている。

「アフリカの次世代を担う選手たちに、その才能を発揮し、さらに成長させる機会を提供したい。国際的な選手のパイプラインを強化する方法を模索し続ける中で、今回のキャンプ、そして今後のキャンプが、アフリカ大陸の意欲的な選手たちに道を開くものになることを願っている。このキャンプでの優秀な選手はインターナショナル・コンバインやインターナショナル・プレイヤー・パスウェイ(IPP)プログラムに招待され、16歳から19歳の選手にはロンドンで行われるNFLアカデミーに参加する機会もある」

今年はジ・アップライズで発掘され、インターナショナル・コンバインとIPPプロデーに参加した3人の選手がNFLチームと契約を結んだ。チグボ・ロイ・ムバエテカ(ニューヨーク・ジャイアンツ)、ハガイ・チソム・エンドビージ(アリゾナ・カーディナルス)、ケヒンデ・ハサン・オギニ(カンザスシティ・チーフス)の3選手だ。

ガーナでのイベントは6月25日(土)にも行われ、NFLはガーナ・アメリカンフットボール連盟(GAFF)と共に、ガーナ・インターナショナル・スクールで”NFL FLAG DAY(NFLフラッグ・デー)”を開催する予定だ。地元の10校から、12歳から14歳の生徒が参加する。NFL FLAGは、楽しくてわかりやすい非接触型のプログラムで、参加者は現役のNFL選手や元NFL選手から基礎を学び、チームワークやスポーツマンシップのレッスンも受けることができる。

6月26日(日)には、ガーナのケンピンスキー・ホテル・ゴールドコースト・シティ・アクラで、午前11時から午後6時までNFLを間近に見ることができる“NFL Fan Zon(NFLファン・ゾーン)”が開催される。この無料イベントでは、『EA Sports(EAスポーツ)』の『Madden NFL(マッデンNFL)』や『Mitchell & Ness(ミッチェル・アンド・ネス)』、『Wilson Football(ウィルソン・フットボール)』などのNFLパートナーによる相互的なゲームやアクティビティに参加しながら、現役NFL選手やレジェンドの選手たちと交流する機会が提供される。NFLファン・ゾーンでは、スーパーボウルのリングやロンバルディトロフィーの展示も行われる予定だ。

NFLフラッグ・デーとNFLファン・ゾーンにはフィラデルフィア・イーグルスのチアリーダーも登場し、チームからの賞品や景品も用意されている。イーグルスは、インターナショナル・ホーム・マーケティング・エリアを通じてアフリカの市場に参入する最初のNFLクラブであり、6月1日からガーナで活動を開始できるため、クラブのメディア&マーケティング担当上級副社長のジェン・カバナーも出席する。

『NFL Network(NFLネットワーク)』はNFLの選手やレジェンドがガーナでのイベントに参加する様子や、アクラやケープコーストでの体験を、近日中に特集として取り上げる予定だ。

NFLは世界中の都市で開催されるイベントを通じて、地域社会にポジティブな影響を与えるよう努めている。アクラでのプロジェクトの詳細は、この週のイベント中に発表される予定だ。

【AK】