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カウボーイズと契約する寸前だったと明かしたビルズOLBミラー

2022年07月08日(金) 11:50

バッファロー・ビルズのボン・ミラー【AP Photo/ Jeffrey T. Barnes】

今オフシーズンにリーグで最も人気のあったフリーエージェント(FA)の1人は、もう少しでダラス・カウボーイズに入団するところだったようだ。

バッファロー・ビルズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーが先日、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のダン・ポンペイに対し、2022年にロサンゼルス・ラムズに戻ってプレーするか別の場所でキャリアを続けるかを決める際に、結局は金銭面で決断には至らなかったものの、カウボーイズと契約する寸前のところまで話が進んでいたと明かしている。

カウボーイズはディフェンシブエンド(DE)ランディ・グレゴリーと合意に至っていた契約と同じ契約内容を提示してきたとミラーは説明した。ちなみに、グレゴリーは最終的にカウボーイズとは契約せずに、ミラーがかつて所属していたデンバー・ブロンコスと契約している。そして、テキサス州出身のパスラッシャーであるミラーも、カウボーイズからの5年7,000万ドル(約95億1,570万円)のオファーを拒んだ。

ミラーはポンペイに「彼らにはカウボーイズに来る準備ができていると伝えていた」と語り、「ダラスに行くんだったら少ない金額でもよかったんだ。なんと言ってもダラスだからな。でも、あそこまで安いのはちょっとね」と続けている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレーターは当時、ミラー側がカウボーイズとの契約に強い関心を持っており、一方のカウボーイズもミラー獲得に向けて“適性評価中”だと報じていた。

ミラーは最終的にビルズと保証額5,100万ドル(約69億2,983万円)の6年1億2,000万ドル(約163億0,242万円)の契約にサイン。この契約の最初の4年の平均額は1,750万ドル(約23億7,788万円)であり、年平均1,400万ドル(約19億0,204万円)というカウボーイズが提示していた金額よりもかなり高い。この金額を見れば、ミラーがカウボーイズに不満を抱いていたのはすぐに理解できるだろう。スーパーボウルMVPにも輝いたことのある33歳のミラーは最近、ビルズとの6年契約を最後まで全うするつもりだと語った。

ミラーはポンペイに「この場所が俺を選んだんだ。バッファローが俺を選んだ。ここ数年間、ずっと俺を選ぼうとしていた」と話している。

一方、ミラーとの契約を取り付けなかったカウボーイズは、1巡目指名を受けてプロデビューし、ラムズとアトランタ・ファルコンズで直近の4シーズンを過ごしていたDEダンテ・ファウラーと1年契約を締結した。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、ファウラーはこの契約でわずか300万ドル(4億0,773万円)しか受け取らない予定だという。カウボーイズは他にも、ミシシッピ大学出身のDEサム・ウィリアムズをドラフト2巡目で指名した。

【RA】