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チーフスOTブラウンに長期契約の気配なし、キャンプはホールドアウトの可能性も

2022年07月13日(水) 15:06


カンザスシティ・チーフスのオーランド・ブラウン【Aaron M. Sprecher via AP】

カンザスシティにこう着状態が起こっている。

オフェンシブタックル(OT)オーランド・ブラウンとカンザスシティ・チーフスが長期契約の期限までに合意に至る見通しはなく、ブラウンはトレーニングキャンプをホールドアウトすることになりそうだと、現地12日(火)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えた。

ブラウンとその代理人は最近、チーフスと契約延長について話し合っていたものの、両陣営が契約締結に近づいている気配はなく、実際に締結に至らなかった場合、ブラウンはキャンプ開始時、もしくは全日程をパスする可能性があり、“第1週でさえ”疑問符のつく状態だとガラフォロはつけ加えている。

昨シーズンに念願だったレフトタックル(LT)をプレーしていたブラウンは、自分のポジションの中でトップの報酬(およそ2,300万ドル)を狙っている。しかし、ガラフォロが報じたところによれば、チーフスのオファーはライトタックル(RT)の最高クラスの金額(1,900万ドル)だという。

チーフスからフランチャイズタグを指定されたブラウンはまだそのテンダーにサインしておらず、タグを指定された選手が長期契約を結ぶ期限は東部時間15日(金)16時に設定されている。2022年をフランチャイズタグでプレーすることになった場合、ブラウンが受け取るのは1,620万ドルだ。ブラウンがホールドアウトしてテンダーへのサインを拒み続けた場合、契約下にないことからブラウンに罰金が科されることはない。

ガラフォロは先週金曜日に、長期契約に向けて今週序盤に議論がヒートアップするだろうと述べていたものの、その予測とはうらはらに両陣営が置かれた状況は冷え切っている。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズのブラインドサイトに控えるブロッカーの直近の未来については、先行きが不透明な状態だ。

3度のプロボウラーであるブラウンは昨オフシーズンにトレードによってボルティモア・レイブンズからチーフスに移った。マホームズを守るためにオフェンシブラインを改善するというチーフスの狙いもあいまって、2021年はブラウンとチーフスの双方にとって順調だった。また、ブラウンはレフトタックルだけをプレーするという自身の願いも叶えている。レイブンズでの最初の2年にライトタックルをプレーしたブラウンは、ロニー・スタンリーの負傷を受けてレフトサイドに移動。その後はチーフスにトレードに出されたことで、シーズンを通してレフトタックルをプレーできた。しかし、今は順調だった以前とは状況が変わってしまった。

期限の金曜日が近づきつつある。だが、火曜日の時点では、長期契約はまだ見えていない。

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