国際アメリカンフットボール連盟（IFAF）会長のピエール・トロシェとナショナル・フットボール・リーグ（NFL）フットボール運営部門取締役副社長のトロイ・ビンセントが現地13日（水）、新たに創設される“Vision28（ビジョン28）”グループの共同議長に就任することを発表した。このグループはフラッグフットボールが2028年ロサンゼルスオリンピックの競技に採用されることを目指している。

今回の発表は、フラッグフットボールが初めて国際的でメジャーな総合競技大会に組み込まれた記念的なイベントであるワールドゲームズ2022にあわせて発表された。ワールドゲームズには3大陸10カ国から出場する女子8チームと男子8チームが参加し、アイコニックなレギオン・フィールドで素晴らしい戦いを繰り広げている。

「オリンピックでフラッグフットボールを行うというわれわれの共通した大望を現実のものとすべく、トロイと一緒に仕事に取り組めるのは名誉なことだ。この共同リーダーシップはフラッグフットボールがオリンピックゲームやオリンピックの活動にもたらすことができるあらゆるものに対するわれわれの共通した信念を強化している」と語ったトロシェ会長は次のように続けた。

「フラッグが世界でも最も急速に成長しているスポーツの一つであることには理由がある。フラッグは速く、クリエイティブで、技能性が高く、楽しい。カリフォルニアのスピリットを持ったアメリカのスポーツだ。フラッグはスポーツとエンターテイメントのつながりにおける総合競技大会の新時代を具現化する、LA28にとってメッセージ性の高い選択になるだろう。われわれはすでにこのワールドゲームズで、そういったあらゆるポテンシャルの片りんを見てきた」

Vision28グループの共同議長として、トロシェとビンセントはワールドゲームズにおけるフラッグフットボールの成功を礎とし、2028年ロサンゼルスオリンピックの追加競技としての採用を視野に、さらなる取り組みを進めていく。2人を任命したことはIFAFとNFLの真のパートナーシップを強調するとともに、フラッグフットボールのオリンピックという夢を実現するための両組織のコミットメントの強さを現している。

フラッグフットボールが2028年ロサンゼルスオリンピックや長期的なオリンピックの活動にもたらすものを紹介すべく、Vision28グループにはIFAFおよびNFL、そしてより広いアメリカンフットボールのコミュニティからカギとなる幹部が集結する。

「われわれはフラッグフットボールをすべてを包括するスポーツだと見ており、アメリカンフットボールの価値を世界中に広めるための素晴らしい媒体だと考えている。Vision28の共同議長として、NFLはオリンピック活動やフットボール全体の世界的な目標における技術的な面や放送、コマーシャル、スポーツ科学、青少年およびファンへのかかわりに重要な資産を提供する」とビンセントは話した。

フラッグフットボールはアメリカで最も人気のあるスポーツであるアメリカンフットボールの、時間が短く、接触がない形式の競技だ。フラッグは1チーム5人で行われ、スピードと創造性、活動性が重視される。これらの性質は近代のスポーツ消費習慣に一致し、Z世代に人気がある。また、幅広い会場――スタジアム、インドアのアリーナ、都市の仮設スポーツパーク――に対応しており、総合競技イベントの主催者にとって柔軟性があって低コストの競技だ。

フラッグフットボールはNFLの参画および発展戦略の一つの要であり、次第に大きな焦点が置かれるようになっている。国際的に見て最も成長の速いスポーツの一つであり、IFAFのプログラムを通じてすでに100を超える国で男女がプレーしている。理解や参加がしやすいことからさらなる成長が見込まれ、特に女子によるアメリカンフットボールへの参加のプラットフォームになっている。

IFAFのアスリート大使であり、メキシコ女子代表チームの選手であるディアナ・フローレスは「一人のアスリートとして、私の夢はオリンピックでフラッグフットボールを見ること、私が愛するスポーツを、スポーツの中で最大のステージで見ることです。2028年ロサンゼルスオリンピックで国を代表することができれば、私の人生の真のハイライトになるでしょう」とコメントした。

「フラッグフットボールは特別な競技です。速く、クリエイティブで、エキサイティングですが、最も重要なのは誰にでも開かれていること。男性にも女性にも、若い人にもお年寄りにも、背が高くても低くても。私たちはフィールド上で平等なのです。プレーしているとき、私は自由と力を感じます。2028年に世界中の人々が私たちのこのスポーツへの愛を共に感じてくれることを願っています」

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