議会にコマンダースオーナーを召喚する根拠はないと弁護士が主張
2022年07月14日(木) 10:34ワシントンン・コマンダースオーナーのダン・スナイダーの弁護士は現地13日(水)、スナイダーは7月28日にアメリカ下院監視・政府改革委員会の前でリモートによる証言を行うつもりだが、スナイダーを召喚する根拠はないとする書簡を議会に送った。
弁護士のカレン・パットン・シーモアの書簡は、火曜日に委員会の議長であるキャロリン・マロニー下院議員(ニューヨーク州選出民主党)がスナイダーの証言の申し出を承諾したという発表を受けてのことだ。マロニー下院議員は「スナイダー氏の証言が確実に全面的に行われるようにし、供述録取が自発的に行われた場合のように、制限がないものにするため」、委員会は最初の召喚状通りに進めるつもりであると述べている。
これに対してシーモアは水曜日に「召喚状を出す正当な根拠はない」と回答した。
「委員会が主張する正当な理由、すなわち、スナイダー氏が“委員会から情報を隠すために”秘密保持契約を持ち出すというのには根拠がない」とシーモアは述べている。「スナイダー氏は、召喚状を受領したことだけによって共有できる情報に制限がかかるような秘密保持契約は結んでいない」
「われわれはスナイダー氏が任意出廷の際に、完全かつ完璧な証言をすることができると確信している。わずか3週間前に開かれた公聴会で自発的に証言するよう彼を招いているため、7月12日の書簡では正当性を主張しているものの、委員会も同様の見解であると認識している」
シーモアの書簡には、スナイダーがイスラエルで母親の一周忌の行事に出席している間に、ビデオ会議を通じて証言するつもりだと書かれている。
スナイダーは最初の召喚を受けた際に2度にわたって出廷を断っており、先約や海外出張、手続きに関する懸念などを証言しない理由として挙げていた。同時に召喚されていたNFLコミッショナーのロジャー・グッデルは6月22日にリモートでの証言を終えている。
リーグがコマンダースに対して第三者による調査を行った結果、1,000万ドル(約13億7,910万円)の罰金を科すことになったものの、報告書を公表しなかったため、昨年に委員会がチームの職場文化に関する調査に乗り出すこととなった。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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