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QBアレンのような選手とプレーするのは“全員の夢”とビルズTEノックス

2022年07月14日(木) 12:56

バッファロー・ビルズのドーソン・ノックス【AP Photo/Matt Patterson】

2022年のバッファロー・ビルズへの期待は高い。ビルズはスーパーボウルの有力候補であり、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンはこのオフシーズンに、次のNFL MVPになるのではないかと見られている。

カンザスシティ・チーフスにオーバータイムに敗れたプレーオフの試合で目立っていたのは、アレンのランとパスの両方におけるダイナミックな能力だった。それによって、期待は大きく上昇している。

『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演したビルズのタイトエンド(TE)ドーソン・ノックスは、足でも腕でも驚愕のプレーが可能なアレンのようなクオーターバックとプレーするのはどういった感触かと問われ、こう答えた。

「レシーバー、タイトエンド、ランニングバックのすべてにとって、ああいうヤツとプレーするのは全員の夢さ。彼はボールを70ヤードもダウンフィールドへ進められるし、後ろ足を自分の背後からうまく使って投げたり、自分の足でプレーを決めて、次のプレーにつなげたりできる。彼にできないことなんてない。相手のディフェンシブエンドをスティフアームで倒すのも見てきた。ラインバッカーを飛び越え、ディフェンダーの上を走っていく。正気じゃねえよ。俺たちはもっとスライドするように言うんだけど、ああいう運び方ができちまう以上、足でクレイジーなプレーができるってときに下がれっていうのも無理な話だよな。だけど、彼はフィールドの外で誰からも好かれる選手でもある。俺たちにとってパーフェクトなリーダーで、決してロッカールームで熱狂的なやつってわけじゃないけど、あいつのプレーや見本となって皆を引っ張るところは、誰にも負けない」

MVPクラスのアレンの能力を擁するほか、ビルズのロースターには仮に穴があったとしても、非常に少ない。

ワイドアウト勢を引っ張るのはリーグトップのポテンシャルを持つステフォン・ディッグスで、ガブリエル・デービスやベテランのジェイミソン・クラウダーがそれを支えている。また、ノックスとO.J.ハワードが組んでTEの1-2パンチを繰り出し、デビン・シングルテリーやザック・モスのいるバックフィールドには新人ジェームス・クックが加わった。オフェンシブラインは堅実かつベテラン勢によって層が厚く、リーグのどのチームにも引けを取らない。守備陣にはボン・ミラーとティム・セトルが加入し、2021年1巡目指名選手であるグレゴリー・ルソーのブレイクにも期待できる。NFLでも最高の部類に入るセカンダリーをリードするのはジョーダン・ポイヤー、マイカー・ハイド、トレデイビウス・ホワイトであり、2022年ドラフト1巡目で指名されたカイイル・イーラムもいる。

スーパーボウル進出以外は、どんな結果であれバッファローを落胆させるだろう。

しかし、ノックスはそういった期待について気にかけてはおらず、ただ毎週日曜日に自分たちのポテンシャルを発揮することに集中している。

「1年の今の時期は、誰もがあれこれと予想する。記録を予想したり、どこがスーパーボウルに行くかとか、プレーオフに進むのは誰かとか。俺たちはいつも、そういうものは遠ざけるようにしている」

「いつだって、自分たちの前にあるものに集中していたいし、今のところ、それは全員が健康な状態でキャンプに行って、信頼関係を築き、キャンプでチームワークを育てること。俺たちは今年ロチェスターに戻る。そのことが素晴らしいし、一度に1試合に集中し、5戦とか6戦後のことには集中しないっていうのは、昔からの決まり文句さ」

そう話すノックスはさらにこう続けた。

「俺たちの最初の6戦か7戦がどれだけタフになるかってことを皆が話しているけど、俺たちとしては“彼らは俺たちとプレーしなきゃならない”って感じでいて、相手がそれぞれのスケジュールでビルズに対処しなきゃいけないってメンタリティだから、シーズンに対してもそういう考え方で臨む。1試合ずつやっていって、相手のことは考えすぎない。自分たちにコントロールできるものだけをコントロールするさ」

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