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4年目を迎えてリーダーの役割を担おうとしているパッカーズLBゲイリー

2022年08月01日(月) 11:04


グリーンベイ・パッカーズのラシャン・ゲイリー【Ryan Kang via AP】

2019年NFLドラフトでグリーンベイ・パッカーズから全体12位指名を受けてリーグ入りした当時、ラインバッカー(LB)ラシャン・ゲイリーは優れた運動能力を有していたものの、未熟な選手に過ぎなかった。

ルーキーシーズンでの先発は0回。2シーズン目もわずか4試合しか先発を務められなかったゲイリーだが、2021年シーズンにはサック9.5回をマークし、相手クオーターバック(QB)がパッカーズの中で最も恐れる存在へと変貌を遂げた。ゲイリーはアウトサイドラインバッカー(OLB)プレストン・スミスや、当時チームメイトだったOLBザダリアス・スミスといった選手を頼りにしながら、絶え間ない知識と改善への追及を通じて新進気鋭のスター選手へと進化している。そして、彼の立場も変化している――今となっては、ゲイリーを尊敬の眼差しで見つめる若手選手がそうしたマインドを持っているのだ。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のマット・シュナイドマンによると、ゲイリーは次のように語ったという。「なんかクレイジーだよ。俺の前には最高のお手本があったから、新人たちに質問されると――そういや、さっきも55番のJ.J.(LBキングスリー・エナグバレ)と話して練習のこととか、自分の才能や持っているものをすべて発揮するためにするべきこととかについて質問された。彼には“今までやってきたことを全部やれよ。お前は知識に飢えていて、日に日に良くなっている。同じ間違いはしないはずだ”って言っておいた。つまり、俺はミシガンにいたときから今に至るまでいつもやっていることを自然にやっているだけ。今は完全に快適さ」

パッカーズのトップ2エッジオプションとしてプレストン・スミスの側で取り組んできたゲイリーの影響力が増したことで、パッカーズはディフェンスの各レベルに3人のリーダーを導入できている。彼らは全員、26歳以下だ。

ディフェンシブタックル(DT)ケニー・クラークがラインの中央をかため、ケガからの回復途中にある優秀なコーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーが向上を見せているセカンダリーを先導する。そして、3人の中では1番若い24歳のゲイリーがラインバッカーやエッジラッシャーに影響を与えるのだ。

「ラシャンは方向づけをする存在であり、みんなも毎日それを見ていると思う」とヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは話している。「彼は練習をめちゃくちゃにする能力を持っている。たぶん(木曜日には)サックを4回していただろう。本当に容赦ない。素晴らしいモーターとエネルギーでプレーし、それがみんなにも影響を与えていると思う。彼は周りのみんなを良くしてくれる」

特に2022年シーズンは攻撃陣がシーズン序盤でワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスのいない状況に順応していく必要があるため、パッカーズはゲイリーが若手ぞろいの守備陣に影響を与えることを頼りにするだろう。

これまでさまざまなことに取り組んできたゲイリーが、同じようにメンターの役割を引き受ければ、ランボーフィールドでのプレーオフゲーム開催に向けて、このラインバッカーが主導権を握ることになるかもしれない。

【RA】