『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地7月31日（日）午後に報じたところによると、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック（QB）デショーン・ワトソンの懲戒処分に関する決定が月曜日に下される予定だという。

元連邦地方裁判所判事スー・ロビンソンの元で行われた懲戒に関するヒアリングは3日間にわたって行われ、6月30日に終了している。ワトソンの代理人とNFLの代理人からの最終主張書面は7月11日に提出された。

この決定に対して不服がある場合は、2020年のCBA（団体労働協約）に従って、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルあるいは彼が指名する人物が対応することになる。しかし、ロビンソンの決定が下される前に、NFLPA（NFL選手会）は日曜日に声明を発表し、結果に関係なく彼女の決定を支持するとしている。

NFLPAは声明の最後で、NFLにも同様の対応をとることを求めた。

ワトソンは6月末に行われたヒアリングに先立ち、マッサージセッション中に性的不品行があったとして民事訴訟を起こした24名の女性のうち20名と内容秘匿での合意に達している。

ワトソンは訴えの内容を否定しており、テキサス州にある2つの大陪審も10名の女性が訴えたワトソンに対する刑事告訴について起訴を見送った。

ヒューストン・テキサンズに在籍していた2020年シーズン以来、ワトソンはNFLの試合に出場していない。2021年3月に初めて性的不品行の訴えが申し立てられる前にトレードを申請していたワトソンは、2021年シーズンの全試合を欠場している。

テキサンズは6月27日、ワトソンがチーム在籍時に不品行を働くことを可能にしたとして30名の女性から提訴された。その後、原告側の弁護士は7月15日に、30名全員がチームと内容秘匿での合意に至ったことを発表している。

ブラウンズは3月にワトソンをトレードで獲得し、完全保証の5年2億3,000万ドル（約305億2,273万円）の契約を結んだ。

7月22日にチームのトレーニングキャンプに集合したワトソンは、NFLとNFLPAがロビンソンの判断を待つ間、フルで練習に参加している。

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