デショーン・ワトソンに1年間の出場停止を求めるリーグの判断をグッデルコミッショナーが説明
2022年08月10日(水) 19:20現地9日(火)、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルはクリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンについて1年間の出場停止処分を追求することにしたリーグの判断を説明し、またマイアミ・ドルフィンズによるゲームの健全性を損なう違反行為についての独立した調査結果に言及した。
記者団に対し、ワトソンがNFLの個人行動規範において複数の違反を犯したことは証拠に明示されているとグッデルは語っている。
火曜日にデンバー・ブロンコスの買収に関する投票を行うため、ミネアポリスで開かれたリーグの特別ミーティングを終えたグッデルは、「われわれは証拠を見た」と話している。「(懲戒責任者のスー・L・ロビンソンは)証拠について非常に明確な立場を取っており、追及すべきかどうかを明らかにしていた。複数の違反が行われており、その程度は甚だしく、搾取行為だった。それらはわれわれが常々責任を持って対処することが重要だと感じていたことだ」
ワトソンに6試合の出場停止処分を言い渡した1日(月)の声明の中で、ロビンソンは“ワトソン氏が性的暴行、すなわち他の個人に対してその安全と幸福な生活に真の脅威を与える行為、また、NFLの品位を弱体化させ、リスクにさらす行為”に関わったとしている。そして、NFLは1年間の出場停止を求めていたものの、“同様の状況にあった選手たちの処遇における公正さと一貫性の基準の制約を考慮”しなければならないため、6週間の出場停止処分を決めるに至ったと注記した。
NFLは3日(水)に正式に上訴し、グッデルは元ニュージャージー州法務長官のピーター・C・ハーヴィーを審問の裁定者に指名している。決定に対する上訴の権利は団体労働協約(CBA)で認められていると彼は記者団に語った。
「両当事者に権利があることがCBAの中で記されている」とグッデルは言う。「いずれの当事者も異議を申し立て、訴えることができる。それがNFL選手会(NFLPA)と同様にわれわれの権利だと考えた。そうすることが正しい行為だと考えたのだ」
ハーヴィーが裁定を下すまでのタイムラインは決まっていないと彼は付け加えた。
グッデルはまた、ドルフィンズの組織に対する調査に関する受け止めについても質問されている。NFLは2日(火)に、チームが2023年ドラフト1巡目指名権と2024年の3巡目指名権を没収され、チームオーナーのスティーブン・ロスが10月17日(月)まで停職処分となったことを発表した。
「ゲームの健全性というのは極めて重要だ」と火曜日にグッデルは述べた。「不正操作に関する結果は非常に明確だったと思う。タンキング(試合にわざと負ける行為)はなかったものの、われわれの言葉や行動には含みがあり、さまざまに解釈されかねないということを皆が理解し、注意する必要がある」
グッデルはさらに、ワシントン・コマンダースの職場文化に関する調査の一環として、7月28日(木)にオーナーのダニエル・スナイダーが議会でバーチャル証言を行った件について、新たな情報は持っていないと語った。
「それに関してわれわれは当事者ではない。いかなる形でもそれには関与していない」とグッデルは述べた 。「そのため、それに関連してあなた方が知らない情報は何も持っていない。彼のステータスについては、その問題に関するわれわれの調査と並行して、議会の調査が進行中なのは周知の通り。その決議が出次第、ダンと私で彼の処遇を議論することになる」
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