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シーホークスのプレシーズン初戦はQBジーノ・スミスが先発へ、先発QB決定の判断は「時間がかかる」とキャロルHC

2022年08月11日(木) 02:44


シアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/Ted S. Warren】

シアトル・シーホークスの先発クオーターバック(QB)争いはジーノ・スミスが最初のチャンスを手にすることになった。ベテランQBのスミスは現地13日(土)に控えるピッツバーグ・スティーラーズとのプレシーズン初戦に先発する。

ヘッドコーチ(HC)を務めるピート・キャロルは9日、「まだ彼も候補に過ぎない。今週末の試合は先発してもらう。今日はかなり充実した1日を過ごしており、何度か素晴らしい投球もあった」と『Associated Press(AP通信)』に明かした。

2022年シーズン開幕に向けた先発争いにおいて、スミスはQBドリュー・ロックよりも、わずかに優位な立場でトレーニングキャンプに突入していた。

しかしながら、ロックは新たなオフェンスに加わる中で前進を遂げている。土曜日のモックゲームではショートスローでオフェンスを動かし、デンバー時代に苦しんだ大きなミスを回避するなど見ていた者に印象を与えていた。

キャロルHCはロックについて「あれが一番、堅実なパフォーマンスだったように思う。実に素晴らしい日々を過ごしてもいるが、この環境ではあれが最高だったと思っている。彼の安定さやポケット内での落ち着き、対応力、調整力、スクリメージラインでなすべき判断、それらすべてを非常にうまくやっており、それについてはとても気に入っている」と明かしている。

9日に『NFL Network(NFLネットワーク)』の『Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニング・キャンプ・ライブ)』に出演したスミスはロックとの競争で自身がどの立場にいるかについては言及を避け、現状に口を閉ざすコーチ陣の思いをくむことにこだわりを見せた。

「この場であまり多くの情報は与えたくない。コーチから聞いてくれれば。ただ、今週は試合があるから楽しみだ。決め手になるようなことがあるかもしれないから、それはそれで委ねるつもり」とスミスは言う。

シーホークスはレギュラーシーズン第1週に、ラッセル・ウィルソンのいるデンバー・ブロンコスと対戦する。キャロルHCはかつて自陣の司令塔だったウィルソンと対峙するシーズンの幕開けに際し、ベテランであるスミスを先発させる構想を描けるかもしれない。スミスは昨シーズンにウィルソンの代役を担った試合で堅実なパフォーマンスを披露している。

プレシーズンが近づく中で、スミスはロックとの競争に気をもんでいるわけではないと主張した。

「試合としては同じ。1プレーずつやっていく」とNFLネットワークに語るスミスは「あまり多くのことに集中しない。自分の仕事をやる、それ以外はそれ以外のことだから。自分は自分であることしかできない。目標は日々精進だ」とも話している。

これまでのところ、先発争いは大方の予想通りに展開している。キャロルHCが信頼するオフェンスのベテランとして、ファーストチームのレップスの大半を担当しているのがスミスだ。ただ、ロックも着実に力をつけている。若いQBがファーストチームでより多くのレップスを受け持つ時期までドラムロールが始まっているが、キャロルHCは手の内を明かさない方針を継続している。

キャロルHCは「まあ、時間はかかるものだからね。彼らを見る機会が必要であり、常にその機会を作ろうとしている。(中略)多くの情報を蓄積しているし、うまく機能している」とNFLネットワークに述べた。

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