クリーブランド・ブラウンズは現地10日（水）、クオーターバック（QB）デショーン・ワトソンがチームのプレシーズン初戦となる12日のジャクソンビル・ジャガーズ戦に先発する予定だと発表した。

ブラウンズは敵地に乗り込む金曜日の試合で大半の先発選手を出場させる予定だとも明かしている。

ワトソンは現在、NFLの個人行動規範の違反により6試合の出場停止処分を受けているが、リーグは今月3日、ワトソンの出場停止処分を不服として控訴することを公表。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、元ニュージャージー州法務長官のピーター・C・ハーヴィー氏を控訴審に指名しており、現時点で判決時期は未定だ。

2020年の団体労働協約（CBA）に基づき、ハーヴィー氏の裁定は「紛争の最終的かつ完全な処分となり、（各）選手、（各）クラブ、CBAの当事者に対して拘束力を持つ」ことになる。

NFLはマッサージセラピーのセッション中に起こしたとされる性犯罪を告発されたワトソンに対して、少なくとも1年間の出場停止処分を求めている。

グッデルは9日にワトソンの出場停止処分に関して控訴することにしたリーグの判断を説明し、ワトソンがNFLの個人行動規範において複数の違反を犯したことは証拠に明示されていると主張した。

「われわれは証拠を見た」と話したグッデルは「（懲戒責任者のスー・L・ロビンソンは）証拠について非常に明確な立場を取っており、追及すべきかどうかを明らかにしていた。複数の違反が行われており、その程度は甚だしく、搾取行為だった。それらはわれわれが常々責任を持って対処することが重要だと感じていたことだ」と続けている。

ワトソンはこれまで、いかなる犯罪行為もなかったと否定しており、女性たちとの性行為は合意の上だったと主張してきた。テキサス州の2つの大陪審は10名の女性から提出された刑事告訴に関してワトソンの起訴を断念している。

トレーニングキャンプではワトソンとQBジャコビー・ブリセットがファーストチームのレップスを分担している。ワトソンが出場停止中はブリセットが先発QBを務める見込みだ。

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