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プレシーズン開幕戦でQBハーツはポケット内外で最高だったとイーグルスHCシリアニ

2022年08月16日(火) 11:04


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Matt Slocum】

フィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツは現地12日(金)に行われたプレシーズンの開幕戦で、唯一プレーしたドライブで完璧な活躍を見せ、6回中6回のパスを成功させて80ヤードとタッチダウンを記録した。

昨年はポケットから逃げるのが早すぎると批判されることが多かったハーツは、動きながらやポケットの中からパスを成功させている。ヘッドコーチ(HC)のニック・シリアニはプレシーズン最初の短い出番でハーツが見せた判断力を高く評価した。

「彼は最高だった」とチームの公式サイトで述べたシリアニHCはこう続けている。

「ポケットからプレーを決める時は決め、ポケットを抜け出す必要があった時はそうした。私は興味深いと思っている。ポケットから出るということは、プロテクションが崩れた時だけに見られるものではないということを知っておいてもらいたい。プロテクションは良かったのになんでポケットを早めに抜けたんだって思っている人がいるだろう。だが、時には誰も空いていない時だってあるんだ。あとは、相手ディフェンスがいいプレーをしてカバレッジが危うい時だってある」

「つまり、プロテクションが崩れたから早めに抜けたというほど単純なものではない。そんなことは見れば分かる。逆に分かりにくいのは、繰り返しになるが、仲間がルートを走っている間にスリップしたとか、ディフェンスの守りが良くて誰もフリーになっていなかったとかで、彼がスクランブルからチャンスを作ろうとしていることだってあるということだ。彼はその辺りをうまく判断していた。初めてのドライブとしては見事にフットボールのゲームをプレーしていたと思うから、あとはそこから調整していくだけだ」

唯一のドライブでハーツは第3ダウン残り5ヤードの場面でスクランブルを選んだ際にニューヨーク・ジェッツのラインバッカー(LB)クインシー・ウィリアムスにヒットされて倒れているが、ウィリアムスはレイトヒットでペナルティを科された。それを見たシリアニHCは試合中に激怒していたものの、ハーツ自身はそのことに固執することなく、試合後も軽く受け流したようだ。

シリアニHCは日曜日に、どんな状況にも冷静に対処するハーツを称賛した。

「ジェイレンは完璧に言い表したと思っている」とシリアニHCは話している。「それがどんな風だったかって? “レイトヒットを受けた。フラッグが投げられ、俺は次のプレーに移った。俺はそんなことにこだわり続けない”と彼は言ったんだ。完璧だ。彼がどんな人間であるかを表している。これこそジェイレンだ。インターセプトを投げようが、私が彼に向って怒鳴り散らそうが、関係ない。ワシントンでプレーした時に観客がスタンドから落ちて彼の足が折れそうになった時でさえ、彼は動じていなかった。第1クオーターでも、第2クオーターでも、第3、第4クオーターでも動じないというのは、クオーターバックとして素晴らしい資質だ。まさにクオーターバックに必要な資質と言える」

若きクオーターバックにとって重要となるシーズンを前に、ハーツは長期的にイーグルスの司令塔を担える選手であることを証明し続ける中で、ひとまず序盤のテストをすべてクリアしたと言えるだろう。

【R】