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QBガロポロと49ersが契約再構築の最終段階に、バックアップとしてチーム残留へ

2022年08月30日(火) 09:02

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Jae C. Hong】

驚くべきことに、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロのサンフランシスコでの時間はまだ終わっていない。ガロポロはサンフランシスコ・49ersにとどまり、トレイ・ランスのバックアップになるようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地29日(月)に報じたところによれば、49ersとガロポロが新契約のまとめにかかっているという。この契約はガロポロをバックアップとしてはNFLで最高額が支払われるクオーターバックにするものだ。新契約では650万ドル(約9億0,085万円)が完全保証され、インセンティブによって最大額1,600万ドル(約22億1,752万円)近くまでなるとラポポートとガラフォロはつけ加えている。この調整によってガロポロの2022年のサラリーキャップナンバーは2,695万ドル(約37億3,514万円)から850万ドル(約11億7,801万円)に減少する。

NFLネットワークのトム・ペリセロは、この契約にはノートレード条項およびノーフランチャイズタグ条項が含まれていると伝えた。したがって、どこへ移籍するかはガロポロのコントロール下にあり、今季終了後にフリーエージェントになる見込みだ。

これまで、肩の手術を受けてトレーニングキャンプのすべてのリハビリに費やしつつ49ersのロースターにとどまっていたガロポロについては、長く次の展開が待たれる状態だった。

49ersは2021年ドラフトでトレードアップし、全体3位指名権を用いてランスを指名。ルーキーイヤーはガロポロの控えとして過ごしたランスに、正式にチームの舵取り役が任された。

49ersがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でロサンゼルス・ラムズに敗れたときから、ガロポロは49ersの世代交代プランや、サンフランシスコとの別れを承知していた。しかし、肩の手術が事態を複雑にしている。多くのチームでクオーターバックが入れ替わる中、ガロポロは回復に努めつつ遠くから事態を見ているしかなかった。49ersは最終的に、ガロポロのトレード先を見つけることができなかった。

30歳のガロポロは肩のリハビリを続けながら、控えとして過ごすシーズンに向けた準備を続けていく。これまでのキャリアを蝕んできたようなケガさえ回避できれば、フットボールで戦う力はまだ十分だ。どこか他の場所で機会を見つける代わりに、ガロポロは最もよく知っているチームで――ただしバックアップとして――2022年を送る。

ガロポロが新たなチャンスを探るのは、2022年シーズンが終わってからのことだ。過去2回のオフシーズンから何かを見出すとすれば、おそらくガロポロが獲得できる仕事はあるだろう。最も大きな疑問は、新チームを獲得に動かすほどケガのない状態をガロポロがキープできるかであり、その答えはガロポロがアクシデントなくシーズンを終えるまで誰にも分からない。つまり、今後どうなるかは2022年シーズンが終わるまで――もしくはどこかのチームがガロポロについての問い合わせを49ersに入れるほど必死な状況になるまで――分からないだろう。

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