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ライオンズがLBデービスとWRピンプルトンを放出

2022年08月30日(火) 11:28

ジャラド・デービス【AP Photo/Duane Burleson】

デトロイト・ライオンズはNFLの他チームと同様に、ロースターを53名まで削減するために調整している最中だ。カットされるメンバーにまさか元1巡目指名選手や“Hard Knocks: Training Camp with the Detroit Lions(ハード・ノックス:トレーニングキャンプ・ウィズ・デトロイト・ライオンズ)”で人気のある選手が含まれるとは思わないだろう。

しかし、2017年ドラフト全体21位指名を受けてライオンズに入団したラインバッカー(LB)ジャラド・デービスのライオンズでの2度目の活動期間が終了した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地29日(月)に報じたところによると、ライオンズは新人のワイドレシーバー(WR)兼キックリターナー(KR)であるカリル・ピンプルトンと共にデービスを放出したという。

ルーキーシーズンに14試合に出場したものの、上位指名選手に向けられていた期待には応えられなかったデービス。ライオンズで4シーズンを過ごした後、1年だけニューヨーク・ジェッツに在籍し、今オフシーズンにライオンズに戻ってきていた。

この再会は理にかなっていたと言えよう。依然としてNFLの下位3分の1から上昇しようと試みている最中のライオンズは、デービスを経験豊富な人材として使うことができ、一方のデービスもダン・キャンベルHC(ヘッドコーチ)の下でプレーした経験はなくとも、フランチャイズに馴染みがあった。しかし、デービスはライオンズでの仕事をつかみ取れていない。プレシーズン第2週に勝利したインディアナポリス・コルツ戦では、ロースター入りが保証されていない守備選手の1人として終盤までプレーしていた。

結果としては、デービスの枠も保証されていなかった。デービスが元1巡目指名選手だということを踏まえると、今回の放出は意外な展開だと言えるが、デービスに注目していた人からすれば愕然とすることではないだろう。27歳のデービスは他の場所で自由に仕事を見つけられるはずだ。

ドラフト外フリーエージェント(FA)としてNFL入りし、ハード・ノックスの中心人物にもなっていたピンプルトンにも同じことが言える。セントラルミシガン大学出身のピンプルトンはプレシーズンの間、ジャグリングのスキルと少し大きめのパッドのおかげで『NFL Films(NFLフィルムス)』のカメラから注目を集めていたが、一貫して成果を出すことに苦労していた。プレシーズン第2週のコルツ戦では、ターゲット5回中キャッチ3回、23ヤードを記録したピンプルトンだが、試合前半でタッチダウンにつながる可能性があったにもかかわらず、クオーターバック(QB)デビッド・ブラウからの好位置のパスを受け止められなかった。その1週間後にはターゲット5回中キャッチ3回、31ヤードを記録している。

ライオンズは他にもWRトム・ケネディをウェイバーにかけたと、NFLネットワークのトム・ペリセロが報じた。

ライオンズは複数名のパスキャッチ要員を擁しており、プレシーズン第3週には15人の選手をターゲットにしている。言うまでもなく、それにはライオンズが今年のドラフト1巡目で指名したアラバマ大学出身のWRジェイムソン・ウィリアムズも含まれていた。結局のところ、これは数字のゲームだ。いくら器用であることを証明しても、向上しようと試みている最中のライオンズにピンプルトンの仕事はない。

NFLの他の場所にもリターナーの仕事はあり、ピンプルトンはどこかにたどり着けるはずだ。ライオンズ時代よりも彼の能力が生かされることを期待しておこう。

【RA】