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先発QBは“自分たちの都合がいいときに”明かすとスティーラーズHCトムリン

2022年08月30日(火) 12:22

ピッツバーグ・スティーラーズのミッチェル・トゥルビスキーとケニー・ピケット【NFL】

プレシーズンアクションを迎えるにあたり、ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーはチーム内の先発争いで敗れると見込まれていた。しかしながら、彼は敗れていない。

プレシーズンの3試合すべてで堅実なパフォーマンスを披露したトゥルビスキーは、現地28日(日)に19対9で勝利したプレシーズン第3週のデトロイト・ライオンズ戦で素晴らしい活躍をした。試合の前半に出場したトゥルビスキーはパス19回中15回成功、160ヤード、タッチダウン1回、パサーレーティング119.3をマークしている。

かつてシカゴ・ベアーズからドラフト1巡目指名を受けてNFL入りしたトゥルビスキーは、オフェンシブラインがいくつかひどいプレーをしていたにもかかわらず、6回のポゼッションで4回のスコアリングドライブを演出した。

このパフォーマンスを受け、トゥルビスキーが先発の座を失うようなことを何もしていないという見方や、ドラフト1巡目指名を受けた新人QBケニー・ピケットは少しの間出番を待ち、トゥルビスキーがシーズン初戦で先発を務めるべきだという見方が広まっている。

ところが、今回の勝利の後、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは先発を指名しなかった。

チーム公式サイトによると、トムリンHCは「できたかもしれないが、今日は明かさない」と述べ、次のように続けたという。「この前の週にも話した通り、パフォーマンスの後に、反射的な行動や発言をすることはない。適切かつ専門的な手順を踏むつもりだ。試合を評価する。フロントオフィスの人たちと会い、話し合いをする。組織内で話す。外部の可能性についても話す」

「この時期は通常の手順を経て、かなり正直に言うと、自分たちの都合がいいときに明らかにするつもりだ」

先発に選ばれるのがトゥルビスキーであれば特に、プレシーズン終了直後にレギュラーシーズン第1週の先発を指名することは、トムリンHCにとって何のメリットもない。

オフェンシブラインに問題を抱えている中でも3人のクオーターバック全員がプレシーズンを通して良いパフォーマンスを見せていたことは、スティーラーズにとってこれ以上ないほど喜ばしいニュースのはずだ。しかし、プレシーズンでの活躍ぶりと、トレーニングキャンプを通じてずっとファーストチームのレップスに参加していた事実を踏まえると、トゥルビスキーが13日後に控えるシンシナティ・ベンガルズとのシーズン初戦で先発に選ばれないとなれば、驚きを呼び起こすだろう。

【RA】