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レイダースが2021年1巡目指名のOLアレックス・レザーウッドをウェイバーに

2022年08月31日(水) 13:28


アレックス・レザーウッド【AP Photo/Rick Scuteri, File】

落胆のスタートを切ったオフェンシブラインマン(OL)アレックス・レザーウッドのラスベガス時代は唐突に終わった。

ラスベガス・レイダースが2021年ドラフトの1巡目で指名した選手だったレザーウッドをウェイバーにかけたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えた。NFL Networkのイアン・ラポポートによれば、チームは元2巡目指名選手のコーナーバック(CB)トレイボン・マレンもアリゾナ・カーディナルスへトレードに出しており、引き換えにプレータイムに基づいて6巡目指名権に変更する前提の条件付き7巡目指名権を獲得したという。

レイダースが後に、この2つの動きについて正式に発表した。

レザーウッドの選択は驚きの要素だったが、レイダース――当時のリーダーはジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックとヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデン――は外部からの疑いの声は気にしないという姿勢を貫いていた。周囲の見方としてはレザーウッドの指名は少なくとも1ラウンドは早すぎたというものが一般的だったが、レイダースはレザーウッドがコルトン・ミラーとのコンビで今後何年も活躍するタックルになると見込んでいた。

そして、2021年シーズンにその証明が始まった。

レザーウッドはライトタックル(RT)としてルーキーシーズンをスタートしたものの、それは長く続かなかった。NFLでの最初の1カ月にスナップ267回でプレーしたレザーウッドは明らかに期待値に達しておらず、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によるオフェンシブゲームのグレードでは最初の4戦で30位に沈んだ。

昨年に18戦(ポストシーズンを含む)に先発したレザーウッドはライトタックルのポジションで苦戦し、後にガードに移っている。ブランドン・パーカーがタックルとしてレザーウッドの傍らに立った。そこからはやや調子を上げたレザーウッドはシーズン第16週に17対13でデンバー・ブロンコスを制した試合では目立った活躍をしている。

レザーウッドを選択した政権は2021年シーズンで解体し、2年目はジョシュ・マクダニエルズHCの下、タックルとして始動。マクダニエルズHCはNFLで基本的なプレーをすることほどにはポジションのフィットにこだわらず、『Las Vegas Review-Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』に「われわれが集中するのは基礎やテクニックだ」と話していた。

マクダニエルズHCが言わんとしていることを解読するのにロゼッタストーンは必要ない。プロとして2回目のプレシーズンを終え、レザーウッドは仕事をキープできるほどテクニックを改善できなかった。おそらく、より重要なのはレイダースがパーカーをシーズン終了の三頭筋のケガで失いながらも、レザーウッドをウェイバーにかけている点だ。

グルーデン・メイヨック時代の誤りはレザーウッドの指名だけではない。とは言え、ドラフトポジションの影響でそれが最も目立っているのは確かだ。新政権を形成するマクダニエルズHCとデイブ・ジーグラーGMは火曜日、レザーウッドの件だけで歩みを止めないことをマレンのトレードという形で示している。

マレンはグルーデン・メイヨック時代の最初のドラフトの2巡目で選択された選手だ。レザーウッドと比較した際、マレンの方がずっと生産的な数字を残しているものの、ジーグラーGM率いるオフシーズンに競争が発生していたことは、以前の首脳陣ほど新政権がマレンを高く評価していないという事実を示唆していた。

結局のところ、マレンは彼らが選んだわけではない。そうである以上、マレンは仕事にふさわしいことを自ら証明しなければならなかったのだ。

そして、レイダースはマレンとの別離が最良だと判断した。そうすることによって空きを作り、ネイト・ホブスやロック・ヤシン、アミク・ロバートソン、アンソニー・アヴェレットをトップ4コーナーに据えたのだ。

マクダニエルズHCとジーグラーGMが一夜にして彼らの足跡を残すことはない。それは時間のかかる作業であり、新リーダーシップが長く続く成果を残そうと尽力する中、レザーウッドやマレン以上に大きな離脱が今後あるかもしれない。

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