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イーグルスが元1巡目指名のWRリーゴーをバイキングスにトレード

2022年09月01日(木) 11:05


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・リーゴー【AP Photo/Matt Slocum】

フィラデルフィア・イーグルスが2023年7巡目指名権および2024年条件付き4巡目指名権と引き換えに、元ドラフト1巡目指名選手であるワイドレシーバー(WR)ジェレン・リーゴーをミネソタ・バイキングスにトレードした。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地8月31日(水)に情報筋の話を元に伝えた後、バイキングスもこのトレードについて認め、WRイミア・スミスマルセッテをウェイバーにかけたことを併せて明かしている。

今回の取引によって苦境に立たされたリーゴーのフィラデルフィアにおけるキャリアが終わり、新時代の第一歩を踏み出そうとしているチームで自らもフレッシュなスタートを切るチャンスを手にしている。

フィラデルフィアにおけるリーゴーのキャリアは、喜びとは程遠いものだった。2020年ドラフトの1巡目で指名されたリーゴーに、ファンは長期間にわたってまぎれもないトップレシーバーとなることを期待していた。しかし、その夢は破れている。全体21位でイーグルスの指名を受けたリーゴーはルーキーイヤーに苦戦し、11試合でターゲット54回中キャッチ31回と低迷。さらに、親指の靭帯(じんたい)断裂で5試合を欠場している。

2021年に自らのイメージを立て直してキャリアを軌道に乗せようとしたリーゴーだが、イーグルスはハイズマン賞を受けたWRデボンタ・スミスを選択し、このスミスがリーゴーに求められていたイーグルスのナンバー1レシーバーとなった。2021年のポストシーズンには再び問題を抱えて2つのパントを失敗し、その一つがワイルドカードでのタンパベイ・バッカニアーズへの敗北につながっている。

A.J.ブラウンが加入し、ケス・ワトキンスが成長したことで、イーグルスはリーゴーを必要としなくなり、ロースター調整の期日前にカットの候補に入っていた。

53名ロースターには入ったリーゴーだったが、その状態は24時間も保たなかった。

一方のバイキングスは多くの予想を上回る補償パッケージでリーゴーを獲得している。率直に言えば、イーグルスがリーゴーと引き換えに何らかの補償を得たのは、ジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンの手腕だろう。

リーゴーに関してはこれまで見てきたようなネガティブな流れがあるものの、ミネソタではチャンスがあるように見える。バイキングスにはさまざまなターゲットにパスをつなぐ能力を証明済みのクオーターバック(QB)がおり、WRジャスティン・ジェファーソンとアダム・シーレンという輝かしいデュオがいる。K.J.オズボーンも有望であり、ミシガン州立大学出身のジェイレン・ネイラーは2022年シーズンを使ってNFLに順応していくだろう。

そういった点を踏まえれば、リーゴーはミネソタでプレッシャーにさらされることはないだろう。1巡目指名選手にかかる重い期待を背負ってではなく、自分のペースでチームに馴染み、チャンスが来たときにそれを活用することができる。

結局のところ、イーグルスはリーゴーで空振りしたことを認めている。だが、いずれのチームも、そのことでそれほどのダメージを受けてはいない。

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