先発の座を獲得する機会の少なさに“不満”を抱くジェッツWRミムス
2022年09月02日(金) 17:15デンゼル・ミムスはニューヨーク・ジェッツの53名ロースターに残っている6人のワイドレシーバー(WR)のうちの1人になったことに胸を躍らせていない。
バックアップの役割に甘んじているミムスはプレシーズンアクション中に一度も先発組とプレーできなかったことを受けて、先発の座を得る機会がほとんどなかったことについて嘆いている。
『ESPN』によると、ミムスは「OTA(チーム合同練習)から今まで、かなり(それを証明)してきたつもりだ」と語り、こう続けたという。「つまり、彼らが誰を求めているかはかなり決まっているんだ。俺としてはまあ、正直なところ、(コーチ陣が)考えを固めていたような気がしている。でも、俺は彼らの考えを変えられると思っている。これまでもそうしてきたと思っている。彼らの考えはかなり固まっているんだけどな」
プレシーズン第3戦の前にトレードを要請したミムスは、その試合でキャッチ7回、102ヤード、タッチダウン1回という爆発的な活躍をした。しかし、デプスチャート上でエライジャ・ムーアやコーリー・デイビス、ギャレット・ウィルソン、ブラクストン・ベリオスを追い抜くには少しも前進していないと言える。
「もちろん、先発組とプレーできないことを不満に感じるだろうけど、これからも仕事を続けていくしかない」とミムスはコメントした。
ドラフト2巡目指名を受けてNFL入りしたミムスは、自分の価値を高めるためにスペシャルチームでプレーし始めたが、それは彼にとっての最終目標ではない。
ミムスは「スペシャルチームでのプレーに問題はない。まったくないけど、自分は先発レシーバーになれると思っている」と強調している。
ジェッツからすれば、現段階でミムスをトレードする理由は特にない。他チームでワイドレシーバーにケガが相次いで彼の価値が上がれば、ジェッツがトレードの期限にあたる11月1日(火)までにミムスをトレードする可能性はある。ただ、現時点でその可能性は限りなく低い。
ミムスが不満の度合いを率直に口にしたのは、ジェッツから脱出するための戦略の始まりと読み取ることもできる。一方で、ミムスが気を散らす存在になることを心配しておらず、トレードの要請を前向きに捉えているジェッツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスは次のように述べた。
「彼が他の場所に行きたいと思っているとは言わない。彼はプレーがしたいのだ。先発したいと思っている。デンゼルはとても自信がある。先発になりたいと声を上げている。究極的には、自分が1番手であるべきだと感じている選手ばかりが集まるチームにしたいものだ」
ミムスは1番手ではない。2番手でも3番手でも4番手でもない。それがキャリア3年目を迎える24歳のワイドレシーバーにとって問題なのだ。
【RA】