ニュース

ベアーズの社長兼CEOフィリップスが2022年シーズン終了後の引退を表明

2022年09月03日(土) 17:17

シカゴ・ベアーズ【NFL】

現地2日(金)、テッド・フィリップスがシカゴ・ベアーズの球団社長とCEOを2022年シーズン終了後に辞任することを発表した。フィリップスは40年近くベアーズに所属し、23年間現職に就いている。

フィリップスはプレスリリースで次のように語った。「私は40シーズンにわたってシカゴ・ベアーズで働くという名誉に本当に恵まれており、2022年シーズン中もチームを率いることを楽しみにしている。マッカスキー家のサポートに感謝しており、シカゴ・ベアーズの素晴らしい成長を長年にわたって監督することに携われたなんて夢のようだ。毎日が本当に楽しく、多くの才能豊かな素晴らしい人々に囲まれたことで私の仕事はさまざまな面で実りある豊かなものになった。私は常にブルーとオレンジの血を流し、シカゴ・ベアーズ・ファミリーの一員であることを永遠に誇りに思うだろう」

チームによると、すでにフィリップスの後継者探しは進められており、“数カ月以内に”採用する予定だという。

フィリップスは税理士や会計検査官を経験した後、1983年にチームの会計監査役としてベアーズに参加した。1993年にチームの運営部門副社長に採用され、1999年からCEOと社長を務めている。

ベアーズ会長のジョージ・マッカスキーは「テッドがベアーズとわれわれ一族にとってどれほど大きな存在であったかを言葉にするのは難しい。バージニア・マッカスキーとエド・マッカスキーがベアーズの社長兼CEOに任命することで彼に寄せた信頼は、何倍にもなって報われている」と述べた。「私にとって彼は史上最高の上司であり、私が彼の上司になったときにも、彼は他の多くの状況と同じように快く対応してくれた。当然ながら、リーグ内の仲間からも高い評価を受けている。これほど長く彼を擁することができてわれわれは幸運だ」

1999年2月10日に球団社長兼CEOに正式に就任したフィリップス。102年間にわたる球団の歴史の中で4人目の社長となったフィリップスは、ハラス・マッカスキー家の一員ではない初めての社長となっている。過去に球団社長を務めたのはジョージ・ハラス、ジョージ・ハラスJr.、マイケル・マッカスキーの3人だ。

フィリップスはシカゴにあるクラブの活動拠点とイリノイ州レイクフォレストにあるハラス・ホールの変革を監督したことで高く評価されている。チームは2018年、ソルジャー・フィールドからダウンタウンのオフィススペースにスタッフを移動させた。それ以前にも、フィリップスはハラス・ホールの改修を指導しており、その結果として球団本部に3万平方フィート(約2,787平方メートル)以上のスペースが追加されている。また、2017年から2019年にかけて行われたハラス・ホールの改修でも指揮を執った。

直近では、2021年シーズン中にDEI(多様性、平等性、包括性)担当上級副社長を加えることでフロントオフィスを再編している。

フィリップスの社長兼CEOとしての在籍期間には現職のマット・エバーフラスを含む6人のヘッドコーチ(HC)が活躍しており、その間にベアーズは5度の地区優勝、2006年にはスーパーボウル出場を果たすなど、フィールドでの実績を積み重ねてきた。

【RA】