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ジャイアンツWRケニー・ゴラデイの状況が改善しなければトレードの可能性も

2022年09月27日(火) 09:58

ニューヨーク・ジャイアンツのケニー・ゴラデイ【AP Photo/John Munson】

ジャイアンツのワイドレシーバー(WR)ケニー・ゴラデイをめぐる状況が山場を迎えようとしているかもしれない。

高額の報酬を受けるパスキャッチャーには、シーズン第3週にこれまで2戦より大きな活躍をし、ジャイアンツの新コーチングスタッフに力を示すことが期待されている。

それが実現しなければ、いくつかの選択肢がある。

その中の一つが、ジャイアンツがゴラデイを放出する代わりにトレードするというものだ。それがうまく機能する唯一の道は、ジャイアンツが下位のドラフト指名権と引き換えにゴラデイの契約の大部分を支払うことだと、複数の情報筋が述べている。一つの可能性がそれだ。

状況を知る人物の話によれば、ゴラデイはこれまでチームの施設の中で素晴らしい存在だったという。多くの正しいことをし、ロッカールームにポジティブな影響を与えている。ゴラデイの発言は率直でありながらも、大げさではないと評価されていた。

先週、4年目のレシーバーであるデビッド・シルズがスナップ67回でプレーしたにもかかわらず、ゴラデイの出番はわずかスナップ2回だった。シルズはルート上でゴラデイよりも多くのセパレーションを生み出しており、より多くのプレータイムを得るにふさわしい。

ゴラデイは第3週の試合を迎えるにあたり「俺にはともかくプレーすることが必要だ。それが事実だ」と報道陣に話していた。

それに対し、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは「ケニーには大きな敬意を持っている。彼がプレーしなかったことに満足していないのがうれしい。それは彼の競争心だからね。だが、彼はプロだ。今週どうなるか見てみよう」と語っている。

今のところは持ちこたえられているという状況だ。ゴラデイが不満を抱えたり、チームとの関係性が問題になったりすれば、ジャイアンツは何らかの行動に出るかもしれない。リリースが最後の手段だ。

しかしながら、トレードするという道もある。シンプルに、ジャイアンツがサラリーの大部分を負担することで、別のチームが実質的にローコストでゴラデイを獲得することが可能になるだろう。

2021年に4年7,200万ドル(約103億9529万円)の契約で旧体制下のチームにやってきたゴラデイにとっては、間違いなく落胆の時期だった。昨年はキャッチ37回、521ヤード、タッチダウン0回と低迷し、今年の2試合でもキャッチ2回、22ヤードのみとなっている。

実際、ジャイアンツが今季開幕前にゴラデイをカットする可能性もあった。ただ、できなかったのだ。

ゴラデイは2022年のサラリーである1,775万ドル(約25億6,368万円)のうち、1,000万ドル(約14億4,433万円)が契約時にフル保証されていたが、さらに450万ドル(約6億4,995万円)が2022年のリーグイヤー初日にフル保証されている。そのことから、ジャイアンツには1,450万ドル(約20億9,427万円)が完全保証される前にゴラデイをリリースする機会がなかった。

追加で450万ドルが保証されたタイミングは、きわめて珍しい。よくあるパターンとして、各チームはリーグイヤーの3日目や5日目に保証を完全保証とする。そうすれば、保証が効力を持つ前にパフォーマンスの振るわない選手をリリースできる。

ゴラデイの場合、450万ドルがリーグイヤー初日に保証されただけではなく、2022年のサラリーからさらに300万ドル(約4億3,330万円)と、2023年のサラリーから450万ドルが2022年のリーグイヤー3日目に完全保証となった。

ジャイアンツは1,000万ドルのみが保証されている状態でのゴラデイ放出を考えていたかもしれない。しかし、その前に1,450万ドルが保証されたため、ゴラデイをキープした。

これからどうなるのだろうか? トレードパートナーを見つけない限り、ジャイアンツは4,000万ドル(約57億7,526万円)の支払いを抱えることになる。もしトレード先を見つけられれば、そのチームが今年の残り分と、来季に保証されている450万ドルを引き取るだろう。

厄介ではあるものの、ジャイアンツには道を切り開く可能性がある。ゴラデイがパフォーマンスを発揮しはじめて、すべての懸念が消え去ってしまわない限り。

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