バイキングスのUSバンク・スタジアムがチーフスとバッカニアーズの試合の代替会場候補に
2022年09月29日(木) 11:21NFLのコミュニケーション・広報および政策担当副社長ジェフ・ミラーは、タンパベイ・バッカニアーズが日曜日の夜に予定しているカンザスシティ・チーフスとの試合について、現時点ではタンパでの開催が予定されているものの、代替案も準備されていると現地28日(水)に語った。
ミラーによるとNFLはこの件に関して地元当局と連絡を取っており、ハリケーン“イアン”の影響で試合開催地が変更された場合は、ミネソタ・バイキングスのUSバンク・スタジアムで行われるという。バイキングスは日曜日にロンドンでニューオーリンズ・セインツと対戦する。
リーグはタンパで試合を行うかどうかについて、ハリケーンがタンパに直撃するかだけでなく、試合を行うことで災害救助や復興に必要な重要な資源に影響しないかも検討すると述べていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが伝えている。リーグは各チーム、地元関係者、災害救援機関と協議の上、最終決定を下すとのことだ。
国立ハリケーンセンターによると、ハリケーン“イアン”は一晩でカテゴリー4のハリケーンに成長し、最高風速は時速155マイル(秒速69m)となり、強力な暴風は水曜日にフロリダ州南西部の海岸に到達し始めたという。
マイアミ・ドルフィンズが木曜日の夜の試合のためにすでにシンシナティに向かっていることもあり、バッカニアーズは今週、ハリケーンの脅威を避けるためにドルフィンズの施設で練習している。バッカニアーズのチームやスタッフ全体は、自分の家族と一緒に移動を行っており、ヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズは水曜日、その移動が組織にとっての最優先事項だと述べた。
ボウルズは「マイアミでの練習という代替案が実行され、(マイアミでは)ハリケーンがわれわれに直撃することはないように思えたし、簡単な移動だったよ。だから、ペットや他に大事なものを持っている人、祖父母や両親と一緒に暮らしていた人は、一緒に移動することで被害を軽減することができただろう。彼らは家族の近くにいたいと思っていただろうし、マイアミへの移動は多くの役割を果たしたね」と話している。
「われわれはいつも通りの仕事をしようと思っているし、少し場所は違うが、皆の家族は安全な状況にいるから、集中できると思っている」
ボウルズは今週の練習や試合までの準備にハリケーンが影響を及ぼしており、特別な対応が必要に思える状況にもかかわらず、チームはできるだけ集中しようと努めていると述べた。今週初めにクオーターバック(QB)のトム・ブレイディが言ったことに倣って、ボウルズは試合がどこで行われることになっても、バッカニアーズにはいつものレベルのプレーが期待されることは分かっていると語った。
ボウルズは「われわれの希望としてはタンパで、すべてが問題ない状況で試合ができれば、そこまで被害を受けないだろう。しかし、もし他の場所でプレーしなければならないなら、われわれはただ集中してロックインする必要がある。誰も同情はしてくれないだろうから、プレーする準備はしておかないとな」とコメントした。
【AK】