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QBメイフィールドの苦戦ぶりを認めるパンサーズHCルール

2022年10月04日(火) 13:04

カロライナ・パンサーズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Rusty Jones】

カロライナ・パンサーズでの3シーズン目を迎えているヘッドコーチ(HC)マット・ルールは、ひょっとするとNFLで最も困難な状況にあるのかもしれない。

その状況はパンサーズがシーズン最初の4試合でわずか1勝しか挙げていないことを受けてさらに悪化している。現地2日(日)に行われたアリゾナ・カーディナルス戦でのパフォーマンスは今季の中でも最低の状態だった。相手がトータル338ヤードを獲得したのに対して220ヤードしか獲得できなかったパンサーズは、第3ダウンの攻撃を10回行ってそのうち2回しか第1ダウンを獲得できていない。パンサーズは26対16という最終スコアが示す結果以上に一方的な負け方をしていた。

多くの否定的な関心はパンサーズの長期的なQB問題に対する答えになるとしてルールHCから厳選されたクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドに向けられている。かつてパンサーズで先発QBを務めたサム・ダーノルドやテディ・ブリッジウォーター(現在はマイアミ・ドルフィンズに所属)と同様に、期待に応えられなかったメイフィールドは、パンサーズでの短期間で自己最低のパサーレーティングをマークした。その結果、ホームのファンは苦戦を強いられているチームに対して激しいブーイングを浴びせている。

『Associated Press(AP通信)』のスティーブ・リードによると、ルールHCは月曜日に「彼らは良いオフェンスを見て楽しみたいのに、そうなっていない。それは承知している」と述べたという。

月曜日の質疑では、クラブへの不満が募っている現状がさらに強調されていた。シーズン開幕からわずか1カ月しか経っていないにもかかわらず、ルールHCはこれまでのように悔しい敗戦を振り返る代わりに、彼自身が仕事を失う可能性と他の場所で新たな機会をつかむ可能性に関する質問に答えることを余儀なくされている。

ルールHCはカレッジの欠員についてコメントすることを避けつつ、今オフシーズンにパンサーズがクオーターバック(すなわちサンフランシスコ・49ersのQBジミー・ガロポロ)を獲得しなかった件についても言及しなかった。現在、ロースターに登録されている選手に関しては、ダーノルドが現時点で足首のケガにより故障者リザーブ(IR)に置かれていることもあり、最も有力な選択肢はメイフィールドだとしている。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョー・パーソンによれば、ルールHCは「ベイカーがうちのクオーターバックだと思っている。彼を助ける方法を引き続き探さなければならない。サムは現時点でクリアになっていない」と語ったという。

この言葉はパンサーズの現状を最もよく表しているかもしれない。メイフィールドの獲得を祝った後、メイフィールドとダーノルドのどちらが優れた選択肢であるかが検討されており、パンサーズはシーズン終了までにダーノルドを救世主とみなす可能性がある。

メイフィールドはパンサーズの一員として初めて過ごした1カ月間で激しく苦戦している。オフェンスを指揮することも、安定的にボールを動かすこともできていなかった。無数のパスがスクリメージラインで打ち落とされ、ひどいインターセプトを何度か喫しており、これらの問題を打ち消すのに十分な良いプレーも披露できていない。パンサーズ攻撃陣は現在、メイフィールドの指揮の下、実にひどい状況に陥っていると言えよう。

『Charlotte Observer.(シャーロット・オブザーバー)』のエリス・K・ウィリアムズによると、ルールHCは「私たちはただ、ベイカーには落ち着いて、スキームの中でプレーしてもらいたいと思っている。それは彼が信じていることであり、私たち全員が信じていることだ」と話しているという。

とはいえ、ダーノルドも昨季、特に身体の不調が重なり始めてからは同じように精彩を欠いていた。メイフィールドが精度と明確なリリースで苦労している場面で、ダーノルドはフットボールを守るときに過度に躊躇(ちゅうちょ)して頼りなかった。両者の違いはランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーの存在だけだ。メイフィールドはマカフリーという素晴らしい選手を与えられながらも、ほとんどそれを生かせていない。

しかし、ダーノルドをフランチャイズの最後の希望するのも心もとない。パンサーズ守備陣は過去2週間で最高の得点源となっているが、現在のNFLでそれは通用しないのだ。それこそがパンサーズの現状であり、報道陣がルールHCの去就について尋ねる理由もそこにある。

「自分だけの視点で考えてしまったら、自分が望むようなコーチにはなれない。チームは必ず応えてくれる。いつもそうだ」とルールHCは強調した。

パンサーズは今シーズン、まだ反応していない。もしこうした状況が続けば、数週間のうちにルールHCは自分の仕事に関する質問に答えざるを得なくなるだろう。

【RA】