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レイダースWRアダムス、法的手続き終了までNFLの懲罰はない見通し

2022年10月17日(月) 12:15


ラスベガス・レイダースのデイバント・アダムス【Andrew Mather/Kansas City Chiefs via AP】

ラスベガス・レイダースのワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは現地10日(月)にカンザスシティ・チーフスに敗れた後、トンネルに向かって歩いている際に承認を受けて取材に来ていたフォトグラファーを押し、この人物を地面に倒している。この行為に対して、NFLはアダムスに何らかの懲罰を科すことを検討しているという。アダムスには罰金、出場停止処分、またはその両方が科せられる可能性がある。

状況に詳しい関係者によれば、近いうちにアダムスの状況が解決することはないとのことだ。これは、少なくとも法的な問題が解決するまで、アダムスはレイダースの一員として今シーズンはフィールドに立ち続けることを意味する。

リーグは通常、次の試合に向けて選手のステータスを明確にするため、フィールド上の違反に対しては迅速に行動し、試合のある週は水曜日の朝までに出場停止処分を決定する。レイダースは今週、バイウイークを迎えている。

しかしながら、カンザスシティ(ミズーリ州)の裁判所の広報担当者によると、アダムスは水曜日に暴行によって市条例違反で起訴されており、法的な問題へと発展しているため、彼の処分はすぐには下されない見通しだ。

アダムスは刑事告訴されたため、今回の件は個人的な行動方針に反した可能性があるとみなされ、リーグの調査が必要となる。だが、もしこの事件が何らかの形で解決されれば、つまり、法的な告発が取り下げられたり、アダムスが有罪を認めたり、あるいはこの状況に決着をつけるような結末を迎えられれば、決定はより早くなるだろうと状況を知る関係者は話している。

召喚状には、アダムスが仕事にあたっていた人物に“意図的で明白な行為として人身に傷害を負わせ、もしくは違法な攻撃的接触を行った”ことで、むちうちと頭痛ならびに脳しんとうの可能性を引き起こしたと記されている。

公判日程は11月10日(木)アメリカ中部時間13時30分とされている。

アダムスは試合後に記者たちの前で謝罪し、さらに『Twitter(ツイッター)』でも謝っている。

「何より先に、フィールドを走ってきて、俺の前に飛び込んできた人(撮影スタッフ)に謝罪したい。俺はフィールドを離れようとしていて、彼にぶつかり、押してしまった。彼は倒れたと思う。彼が俺の前に走ってきたことに苛立ちが混ざったところもあったし、あんな風に反応すべきじゃなかったから、彼に謝りたい」

レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズは先週の火曜日に 「私は人として心からデイバントを支持する」と述べ、アダムスの後ろ盾となっている。

【R】