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ジェッツ戦の敗北を受けて攻撃面の“単純化”が必要とパッカーズQBロジャース

2022年10月17日(月) 12:51


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャースとニューヨーク・ジェッツのジョン・フランクリン-マイヤーズ【AP Photo/Morry Gash】

現地16日(日)、ニューヨーク・ジェッツに27対10で敗れた試合で攻撃陣がまたもや精彩を欠くパフォーマンスを見せたことを受けて、グリーンベイでは警報が鳴り響いている。

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはオフェンスの今後にとってシンプルな解決策があると信じているようだ。

チームが3勝3敗になったことを受けてロジャースは「よりシンプルにする。いくつかのことを単純化する」とコメントしている。

スキームを単純化するのか? はたまた、ゲームプランなのだろうか?

「どちらもだ」と言うロジャースは次のように説明している。「あまり具体的に話したくないし、何かを非難するつもりもない。この2週間のプレーを踏まえると、ライン、バックス、レシーバー・・・全員のために物事を単純化するのが最善策だと思う。特に、(ワイドレシーバー/WRランドール)コブのケガを考えると。いくつかのことをシンプルにする必要があるし、そうすればまた軌道に乗れるかもしれない」

ロジャースは序盤からリズムに乗れず、パッカーズは前半8回のポゼッションでわずか3点しか獲得できなかった。そこではターンオーバー2回(ファンブルとダウン)とフィールドゴールの失敗1回も喫している。しかし、3対3の同点でハーフタイムを迎えても、攻撃陣の負担を軽減する調整は行われず、パッカーズ攻撃陣は後半にチームの守備陣のために苦しい道を歩むことになった。

ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは試合後、「攻撃的な観点で見ると、これまでに関わった試合の中でもかなり悔しいものになった。私たちは今、かなりひどい苦境に立たされている」と述べている。

ジェッツ戦でわずか60ランヤードしか獲得できなかったパッカーズは、試合の大半で予想通りの惨状に陥り、一方のジェッツはパスラッシュを繰り広げて優位に立った。ロジャースは一見すべてのプレーで完ぺきなスローを披露してチームを救おうとしているかのように見えたが、4回のサックを浴びるなど、常に追い詰められていた。

16回中4回しか第3ダウンのプレーを成功させられなかったパッカーズは、唯一のレッドゾーンでのポゼッションも無得点で終え、さらに後半に2回のターンオーバーを強いられて2連敗している。

パス41回中26回成功で246ヤード、タッチダウン1回(インターセプト0回)を記録したロジャースは、パッカーズの苦境はさまざまな原因によるもので、過去に有効だと証明されたスキームだけにあるのではないと説明している。シーズン第6週までの試合平均得点が17.8点となっているパッカーズオフェンスからは、ロジャースが連続でMVPを受賞した過去2シーズンのような勢いは感じられず、振り出しに戻るのが得策のように見受けられる。

「ひどく一貫性に欠ける」と強調したロジャースは次のように続けた。「だからこそ、俺たちは物事を単純化する必要があると思っている。いくつかのドライブでボールを動かせなかったのは、とても単純なことだったからだ。ものすごくシンプルなプレーなのに動かせなかった。だから、俺たちはあらゆることに目を向け、今いるメンバーで何ができるかを考え、スマートに前進していく必要がある。マット(ラフルアーHC)ほど熱心に毎週プランを練る人はいないし、マットと彼のスタッフほど良いアイデアを出してくれる人はいない。でも、それがうまくいっていないとしたら、それは彼らが努力していないからじゃなくて、俺たちが実行できていないからだ。最適な選手がそろっていると思うなら、物事を単純化する必要がある。そうじゃないなら、それはまったく別の話になってくる」

【RA】