QBブレイディは特別扱いされていないとバッカニアーズHCボウルズ
2022年10月18日(火) 10:05クオーターバック(QB)トム・ブレイディ率いるタンパベイ・バッカニアーズは現地16日(日)のピッツバーグ・スティーラーズ戦に敗れて3勝3敗となり、疑いの声は大きくなるばかりだ。
このチームはどうしたのだろう? 内部不和があるのだろうか? 過去数年間は爆発的な攻撃力で知られていたバッカニアーズは、なぜ得点するのに苦労しているのだろうか?
おそらく、最も大きな疑問が月曜日に投げかけられた。トム・ブレイディが特別扱いされているという外野の認識について、ヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズは一体どう思っているのだろうか。
『The Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』が報じたところによれば、「彼は誰よりも懸命に働いている」とボウルズHCは記者たちに述べたという。「特別扱いについてだが、他にも特別な理由でミーティングや練習を欠席した選手は何人かいるが、彼と違って公表されていないだけだ。それはある意味、当たり前のことだ。あまり心配することはない」
ブレイディがトレーニングキャンプ中に休暇を取ったことや、シーズン中も特別にオフの日が認められていること、そしてこの金曜日にはニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトの結婚式に出席したことなどは、ブレイディという人物ゆえに大きく取り上げられていることは確かだ。しかしながら、バッカニアーズがシーズンのこの時点で、おおかたの期待通りに本来の実力を発揮できていないことも、このような話題が続く原因と言える。スタッツを見る限りは強力なディフェンスは、シーズン第4週にカンザスシティ・チーフスに41点を許し、第5週は多少の油断が見られたものの、なんとかアトランタ・ファルコンズに勝利。第6週はスティーラーズのQBケニー・ピケットとQBミッチェル・トゥルビスキーに白星を与えている。
この最後の敗戦は間違いなく3敗の中でも最悪のもので、バッカニアーズがシーズン第3週にグリーンベイ・パッカーズに敗れた時によく似ている。それも、相手は前週にバッファロー・ビルズに38点を許したばかりのスティーラーズディフェンスだった。
バッカニアーズの一貫性のなさは、ケガや出場停止処分によってプレーメーカーのローテーションが激しいことを言いわけにすることができるが、日曜日にブレイディはワイドレシーバー(WR)のクリス・ゴッドウィンとマイク・エバンスの両方にパスを出すことができた。さらに、レナード・フォーネットが両チームのランニングバック(RB)の中で最もヤード数を稼いだにもかかわらず、バッカニアーズのオフェンスは辛うじて300ヤードを超えることしかできなかった。また、サードダウンは14回中4回しかコンバートすることができず、試合を通して1回しかエンドゾーンにたどり着いていない。
何かがおかしい。そして、仕事に没頭し過ぎることで有名なブレイディは、これからもこの疑問の中心であり続けるだろう。7回もスーパーボウルチャンピオンになっていれば、注目されることは避けられない。ボウルズHCは月曜日に、ブレイディが例年と同じように集中しているように見えるかと聞かれた。
ボウルズHCの答えは、当然のことながら簡潔な「イエス」だった。
同じ日にブレイディは『Instagram(インスタグラム)』に投稿し、バッカニアーズは実力通りのプレーができていないものの、必ず「好転させる」と主張した。
「フットボールは難しい。僕たちは実力通りのプレーができていない。全員で力を合わせれば、好転させることができる」
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