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レイダースが元1巡目指名のSエイブラムを放出

2022年11月09日(水) 09:38


ジョナサン・エイブラム【AP Photo/Gary McCullough】

ラスベガス・レイダースは前体制がドラフト上位で指名した選手をまた1人放出した。

現地8日(火)、レイダースがセーフティ(S)ジョナサン・エイブラムを放出すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロがその計画を知る人物の話をもとに報じている。その後、レイダースはエイブラムの放出を正式に発表した。

レイダースはかつてドラフト1巡目で指名したエイブラムを期限内にトレードしようと試みていたが、買い手が見つからなかった。そして今、チームは決断を下している。

トレード期限後にカットされるすべての選手と同様に、エイブラムはウェイバーの対象となる。エイブラムはルーキー契約の最終年における残りの基本給として100万ドル(約1億4,566万円)強のみを受け取る予定だ。クレームするクラブは、契約の残りを引き受けることになる。また、ウェイバーを通過すれば、エイブラムはフリーエージェント(FA)となる。

2019年ドラフト全体27位指名を受けたエイブラムは今季最初の6試合に先発出場したものの、ディフェンスでの役割を失い、過去2週間はスナップのうち50%以下にしか参加していなかった。

エイブラムはルーキー時代、肩のケガが原因で故障者リザーブ(IR)に置かれる前にわずか1試合しか出場していない。それ以来、エイブラムはレイダースがドラフト指名したときにイメージしていたようなインパクトのある選手にはなれなかった。エイブラムはカバレッジとランプレーでのディフェンスに苦戦してきた。

エイブラムの放出はジョン・グルーデン元HC(ヘッドコーチ)とマイク・メイヨック元GM(ジェネラルマネジャー)の体制による判断が空振りに終わった結果の最新事例となっている。レイダースは2019年から2021年にかけて1巡目指名権を6つ持っていた。まだチームに残っているのはディフェンシブエンド(DE)クレリン・フェレルとランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスだけであり、両者ともに5年目オプションは行使されていない。

【RA】