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キャリア初、第4Q終盤まで7点リードを保っていたところから敗れたバッカニアーズQBブレイディ

2022年11月29日(火) 11:23


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Kirk Irwin】

現地27日(日)、クオーターバック(QB)トム・ブレイディは23年間の輝かしいNFLキャリアの中で、また一つ初めての経験をした。残念ながら、今回はむしろ避けたいものだっただろう。

クリーブランド・ブラウンズは規定時間の残り32秒で同点タッチダウンを決め、延長戦でブレイディ率いるタンパベイ・バッカニアーズを23対17で下した。『Elias Sports(エリアス・スポーツ)』によると、第4クオーターにおける最後の数分間で7点リードを保っていたところから敗れたのは、ブレイディのキャリアで初めてのことだったという。ポストシーズンを含め、ブレイディはこれまでにそのような状況で218勝0敗だった。

またしてもバッカニアーズのオフェンスは散々な目に遭っている。ブレイディはパス43回中29回を成功させて246ヤード、タッチダウン2回を記録した。終盤にリードしていた状況で、ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズによるいくつかの保守的な決定も相まって何も得られなかったバッカニアーズは、ブラウンズの巻き返しを許してしまい、オーバータイムの末に敗れている。

ブレイディは「17点ではだめだ。今年は基本的にずっとそういうことをしている。同じことを繰り返しているようなもんだ。僕たちにもチャンスはあった。こっちがうまくやれなかった一方で、相手はうまくやったというだけの話だ」と語った。

今季、調子を崩しているブラウンズ守備陣との対戦でバッカニアーズは9回のパントを強いられている。ブレイディ率いるチームのパント数としては、2019年シーズン第4週の対バッファロー・ビルズ戦以来の多さだ。

ワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンの活躍(キャッチ12回で110ヤード、タッチダウン1回を記録)を別とすれば、バッカニアーズ攻撃陣は混乱に陥っていた。今回でバッカニアーズが100ランヤードを獲得できなかった試合は11試合中9試合となっている。また、ターゲット9回中2回しかキャッチできず、31ヤードという記録にとどまったWRマイク・エバンスは、7試合連続でタッチダウン0回となり、キャリア最長の記録を更新してしまった。

とはいえ、幸運なことに、バッカニアーズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区でプレーしている。ピッツバーグ・スティーラーズとのロードゲームで3連敗を喫し、カロライナ・パンサーズにもブラウンズにも敗れて5勝6敗になっているにもかかわらず、バッカニアーズはまだ地区内で首位に立ち続けているのだ。次回は12月5日(月)夜、4勝8敗のニューオーリンズ・セインツと本拠地で対戦する。

【RA】