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シーズン残りの6試合で「自分たちのベストが来ることを願う」とバッカニアーズQBブレイディ

2022年12月03日(土) 20:04


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Kirk Irwin】

13勝4敗を記録して2007年以来の地区タイトルを獲得した2021年に比べて、バッカニアーズの2022年シーズンはあまり順分満帆ではなかった。

彼らは現在5勝6敗でNFC南地区の首位にいて、現地5日(月)にホームでニューオーリンズ・セインツとの対戦を控えている。背後には5勝7敗のアトランタ・ファルコンズが迫ってきており、終盤戦の準備を整えるブレイディのチームにとって地区タイトルは巨大な責務となってのしかかる。

2日(金)の記者会見でブレイディは、バッカニアーズが良い形でシーズンを終えるために何をすべきかについて遠慮なく議論を繰り広げた。

「僕たち全員にとって練習はすごく重要だと思う」と彼は記者団に語っている。「ゲームについて練習でもっとシミュレーションができれば、僕たちはもっと良くなってお互いに自信を得られるようになる。パスゲームっていうのは自信と予想が肝心だと思うんだ。トレーニングキャンプではそういうレップスをたくさんやる。そうやってシーズンに入り、みんなをフレッシュに保つこととのバランスが必要になる」

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、今シーズンのバッカニアーズはここまで1試合平均の得点が18.2点で、24点以下だった試合が11試合中10回あり、ランオフェンスはリーグ中最下位だという。

攻撃ユニットは昨シーズンと同じで、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンス、WRクリス・ゴッドウィン、ランニングバック(RB)レナード・フォーネットといったスターを中心に構成されている。しかし、オフェンスの苦戦にはケガが絡んでいて、新たに加わったWRフリオ・ジョーンズとWRラッセル・ゲージを含めてそれぞれが数試合を欠場している。シーズン第12週にオールプロ選出のオフェンシブタックル(OT)トリスタン・ワーフスが足首を痛めてしまい、3から4試合の欠場が見込まれることから、再び軌道に乗るのは難しい挑戦となるだろう。だが、ブレイディの率いるチームには、冬の数カ月に成果を挙げた実績がある。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、2020年にバッカニアーズに加入して以来、シーズン第13週以降のブレイディは8勝1敗の戦績だという。タンパベイがこれからベストのフットボールを見せられると信じる理由を45歳のQBは説明した。

「フットボールというのは誰にとっても自分の弱さを思い知らされる競技だ。何事も当たり前だなんて思ってはいけない」とブレイディは話した。「たまに、フィールドに出ていった時に自分が史上最低のクオーターバックバックなんじゃないかって感じることがある。そういうものなんだ。次に出た時はもっといい仕事をして取り戻そうと努力する。フットボールとはそういうものだ。だから、全てがダメな時はひどい気分だし、勝った時は全てが最高だと感じるんだ。たとえ全部が最高でなくてもね。負けている時は何もかもダメだと感じてしまう。たぶん全部がダメなわけじゃなく、ほんの少し足りないだけなんだけど。僕たちみんなにとって長いシーズンが待っていて、まだたくさんフットボールをプレーする時間は残っている。そこで自分たちのベストが出せることを願いたいね」

月曜日の試合を終えると、バッカニアーズは続いてサンフランシスコ49ers、シンシナティ・ベンガルズ、アリゾナ・カーディナルス、カロライナ・パンサーズ、そしてファルコンズと対戦することになる。

【M】