元1巡目指名のQBメイフィールドをラムズがクレーム、49ersは動かず
2022年12月07日(水) 08:58ベイカーがL.A.に向かう。
カロライナ・パンサーズがウェイバーにかけた元全体1位指名選手のクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドを、ロサンゼルス・ラムズがクレームした。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地6日(火)午後に伝えている。
2018年NFLドラフトのトップでクリーブランド・ブラウンズに指名されたメイフィールドは、カロライナでの最初のシーズンを最後まで戦うことなくウェイバーにかけられていた。
メイフィールドの行き先としては、QBトレイ・ランスがシーズン終了となり、QBジミー・ガロポロを少なくともプレーオフまで失ったサンフランシスコ・49ersも想定されていたが、ラポポートは49ersがメイフィールドをクレームすることはなかったと報じている。
結果として、メイフィールドは49ersとは別のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区所属チームへと向かう。
地区最下位に沈み、QBマシュー・スタッフォードを残るシーズンのすべてで失う見込みが高いラムズが、メイフィールドをジョン・ウォルフォードやブライス・パーキンスのいるQBルームに加えようとしている。ペリセロが伝えたところによれば、メイフィールドは火曜日の午後にロサンゼルスに飛ぶことになっているものの、今週のラムズの試合はラスベガス・レイダースとのサーズデーナイトフットボールであるため、この試合には間に合わないと見られている。
昨シーズンのスーパーボウル王者でありながらも3勝9敗でNFC西地区最下位となっているラムズは、スタッフォードやワイドレシーバー(WR)クーパー・カップ、ディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドといった主力をはじめ、多くの選手が負傷に見舞われた厳しいシーズンを何とか最後まで終えようとしている状態だ。
ラムズの現在の順位を考えればメイフィールドを加えたことはやや驚きだが、少なくともメイフィールドはヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイのシステムに馴染むための時間を数週間得られるだろう。
メイフィールドがラムズに加わることで、パンサーズは今季のメイフィールドのサラリーの残りである140万ドル(約1億9,171万円)の支払いを免れる。
クリーブランドで波のある4シーズンを送ったメイフィールドは、今夏にブラウンズからパンサーズにトレードされた。先発として1勝5敗と苦戦する中で、パス206回中119回成功(57.8%)、1,313ヤード、タッチダウン6回、インターセプト6回を記録。デプスチャートでサム・ダーノルドやP.J.ウォーカーの後ろに下がった末に、シャーロットでの日々は月曜日に終了している。
そのメイフィールドが今、ロサンゼルスへと向かう。そこでキャリアを立て直す新たなチャンスを得るだろう。メイフィールドはまた、キャリア5シーズン目にして7人目のヘッドコーチ(うち2人は暫定HC)の下でプレーを開始する。
落ち着かないシーズンを送っている現スーパーボウル王者だが、苦戦の中で興味深い動きに出た。
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