タイタンズが7シーズンを共にしたGMジョン・ロビンソンを解雇
2022年12月07日(水) 10:29現地6日(火)、衝撃的なニュースが飛び込んできた。テネシー・タイタンズがジェネラルマネジャー(GM)のジョン・ロビンソンを解雇したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物の話を元に報じている。
その後、チームはこのニュースを正式に認めた。
オーナーのエイミー・アダムス・ストランクは声明で次のように述べている。
「2015年にオーナーに就任して以来、私が目指してきたのは組織のあらゆる面で期待されていることの水準を高めることです。私たちはリーダーシップや人材、新しいアイデアへの投資を通じて、フィールド内外で大きな前進を遂げてきたと思います。この進歩には私たちのビジネスの中核であるフットボールチームそのものも含まれており、それは結果(勝敗記録)とチーム作りおよびロースター作りの両面から定期的に評価されています。私はオーナーとして過ごした8シーズンの間に成し遂げたことに誇りを持っていますが、まだまだやるべきことや、達成すべきより高い目標があると信じています」
「この組織を発展させるために献身的に働いてくれたジョンに感謝しています。そして、彼と彼の家族の幸せを願っています」
タイタンズの選手人事部門副社長であるライアン・カウデンが暫定的にロビンソンの職務を引き継ぐことになっている。
タイタンズがロビンソンと決別したのはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区で首位に立つチームの動きとしては衝撃的なものだと言えよう。タイタンズはロビンソンがジェネラルマネジャーを務めていた7年弱で一度も負け越さずに66勝43敗という成績を収めており、今季は3年連続のディビジョンタイトル獲得に向けて順調に歩んできた。
ロビンソンが2年連続でAFC南地区の最下位に沈んでいたクラブを2016年に引き継いでから、タイタンズはNFLで9番目に高い勝率(.606)を記録している。
ロビンソンが契約延長にサインしたのは今年2月のことだ。それから10カ月近くが経った今、彼はチームを離れている。
35対10で敗れたフィラデルフィア・イーグルス戦で、かつてタイタンズのスターワイドレシーバー(WR)として活躍したA.J.ブラウンがキャッチ8回、119ヤード、タッチダウン2回を記録した数日後にロビンソンは解雇された。ブラウンは契約面でタイタンズの幹部と揉め、ドラフト当日にイーグルスにトレードされている。
ロビンソンは堅実なデプスを構築しながらブラウンやランニングバック(RB)デリック・ヘンリー、ディフェンシブエンド(DE)ジェフェリー・シモンズをドラフトで獲得するなど、確実な成果を上げてきた。とはいえ、2021年にWRフリオ・ジョーンズを獲得するために資産を手放したことやドラフトでの空振り、ブラウン関連の騒動を含め、最近はうまくいかないことばかりだった。
ペリセロが火曜日に報じたところによると、AFC南地区をリードしてはいるものの、チーム幹部はロビンソンの構築したロースターの方向性に満足していなかったため、変革を決断したという。
7勝5敗のタイタンズは今年、主にヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルとそのスタッフのおかげで多くのことを乗り越えてきた。しかし、彼らは良いチームでありながらまだ偉大な功績を残せていない。
ロビンソンの解雇はブラベルHCがこの先、ロースターに関してより大きな権限を持つことを意味している。また、ブラベルHCは次期GMについても発言権を得る可能性がある。
【RA】