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ラムズQBメイフィールドがパッカーズとのMNFで先発予定

2022年12月14日(水) 11:07

ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイとベイカー・メイフィールド【AP Photo/Mark J. Terrill】

クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドの今季のロサンゼルス・ラムズでの出番は、前戦での異例のデビューと衝撃的な勝利だけにとどまらないようだ。

ラムズのヘッドコーチ(HC)であるショーン・マクベイは現地13日(火)に、メイフィールドがシーズン第15週のマンデーナイトフットボール(MNF)に組まれたグリーンベイ・パッカーズ戦に先発する予定であり、首を負傷したジョン・ウォルフォードは“おそらく”プレーしないだろうと報道陣に語った。

ラムズにとって2022年シーズンは実質的に終了しているような状態であり、足首の負傷を抱えているワイドレシーバー(WR)クーパー・カップは今季のフィールドには戻ってこない見込みだとマクベイHCはつけ加えている。マクベイHCによれば、ディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルド(足首)については週ごとの経過観察が続いているというものの、ラムズが残るシーズンでこの未来の殿堂入り選手に対して安全策を取ることも十分あり得る。

メイフィールドは先週のはじめにロサンゼルスに合流し、マクベイHCのプレーブックをおよそ48時間で消化してプレー可能な状態にこぎ着けた。ウォルフォードが先発したものの、1回目のドライブが終わった後にメイフィールドが後を引き継いでいる。ラムズがクレームしたその週のうちにメイフィールドが登場する可能性はそれほど高くないと見られていたが、メイフィールドは2日間でラムズ攻撃陣について学び、チームを驚きの逆転勝利に導いている。残り時間10秒でワイドレシーバー(WR)ヴァン・ジェファーソンに23ヤードのタッチダウンパスをつないだメイフィールドは、ラムズに17対16での勝利をもたらした。

パス35回中22回成功、230ヤード、タッチダウン1回というパフォーマンスは、今季のメイフィールドにとって2番目に良い記録だった。カロライナ・パンサーズのナンバー1クオーターバックとしてシーズンを開始したメイフィールドは、P.J.ウォーカーやサム・ダーノルドと交代する形でベンチに下がり、パンサーズはシーズン第14週がはじまったときにメイフィールドからのリリースの要請を許可。その翌日にラムズがウェイバーでメイフィールドを獲得し、メイフィールドはマシュー・スタッフォードが故障者リザーブ(IR)入りして能力のあるクオーターバックを強く必要としていたチームに加わった。

形としては論理的な動きだったとは言え、メイフィールドがすぐにフィールドに立つと考える者は多くなかったはずだ。ラムズはラスベガス・レイダースと相まみえたサーズデーナイトフットボールにただちにメイフィールドを投入し、フットボール界を驚かせた。平凡な3クオーターの後、元ハイズマントロフィー受賞者であるメイフィールドの内なるフットボールヒーローが目覚め、チームを2度のポゼッションで連続してのタッチダウンに導くと、ほんの数分前までは試合をコントロールしているように見えたレイダースから白星をもぎとった。

メイフィールドの未来が確かなものになっているわけではない。しかし、自らの力をNFL界に示すチャンスは、少なくとももう1週ある。再び成功することができれば、来年にフリーエージェント(FA)になるに先立って、メイフィールド自身の助けになるだろう。そして、すでに落胆のものとなっているラムズのシーズンが、さらなる深みに沈むのをとどめることができるかもしれない。

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