シーズン第15週にジェッツQBウィルソンがバックアップに昇格
2022年12月15日(木) 11:15ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンが昇格した。ただし、本人が最も望んでいる役割を得られたわけではない。
シーズン第15週はウィルソンがジェッツのナンバー2クオーターバックを務めると、ヘッドコーチ(HC)のロバート・サラーが現地14日(水)に報道陣に語った。
日曜日にバッファロー・ビルズに敗れた試合では、一時的にマイク・ホワイトの代役を務めたベテランQBジョー・フラッコのパフォーマンスが低迷していた。パス3回中1回を通したフラッコはファンブルでポゼッションを失っており、その後、肋骨を負傷したホワイトがフィールドに戻っている。サラーHCは今回の決断のタイミングは偶然であり、ウィルソンが練習場で改善を見せたからこそのバックアップ復帰だと説明した。
水曜日、ウィルソンは自分の力を信じており、ベンチに下げられた後でも自信は失っていないと話しつつ、フィールドで力を証明する必要があるのは分かっていると報道陣にコメントした。
『ESPN』のリッチ・チミニによれば、ウィルソンは「メンタルの部分で俺にとって一番大きかったのは、フットボールに楽しさを見つけることだった」と振り返ったという。
「俺はこのゲームが大好きだし、それは絶対に失われてなんかいなかったけれど、つらい試合がいくつかあれば、誰でもフラストレーションを感じるものだと思う」
サラーHCの今回の決定によって、ウィルソンが今季の多くの試合で苦戦したことで失った先発の役割を再び担う日も近いという考えが生じるかもしれない。『The Athletic(ジ・アスレチック)』のザック・ローゼンブラットによれば、サラーHCはその点について水曜日に退けており、ジェッツはウィルソンがいずれかの時点でフィールドに復帰するのを後押ししつつも、“今はマイク・ホワイトの機会だ”と語ったという。
ホワイトは先発QBとしてジェッツ攻撃陣を活性化させ、シーズン第12週に初めて出場した試合では雨の中で315ヤード、タッチダウンパス3回をマーク。しかしながら、それ以降のジェッツは2連敗を喫し、ホワイトのタッチダウン対インターセプト比は0対2となっている。
過去4試合で3敗を喫したジェッツは競争の厳しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区の最下位に転落し、残り1カ月になる中で軌道に戻すことにさらなるプレッシャーがかかっている状態だ。日曜日に対戦するのは好調のデトロイト・ライオンズであり、この試合では両者とも何としても勝利することを目指している。
過去2週間とは異なり、ウィルソンはユニフォームを来た状態で日曜日を過ごす。ウィルソンはチームが連敗を食い止めるのを見る――もしくは、その手で助ける――ことを願っているだろう。
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