WRクレイプールはまだオフェンスを習得しきれていないとベアーズHCエバーフラス
2022年12月15日(木) 12:20シカゴ・ベアーズがトレード期限間際にワイドレシーバー(WR)チェイス・クレイプールを獲得したことで、人材に欠けるレシーバー陣が補強されることが期待された。
今のところ、このトレードはほとんど実を結んでいないようだ。
ベアーズの一員として出場した5試合で、クレイプールは22回のターゲットで12回のキャッチを成功させつつ111ヤードを稼いでいるが、タッチダウンはゼロ。シーズン途中に新しいチームに加入し、火の中に放り込まれたのも同然であることを考えると、クレイプールがオフェンスにより積極的に参加するのに時間がかかっていることは残念ではあるが、驚くことでもない。バイウィーク明けにはトレードから一カ月経つ24歳のクレイプールがチームのスキームを把握し終えていることが期待される。
ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスは現地13日(火)にまだ進行中だと述べた。
「まだ完璧だとは言えない」とエバーフラスHCは記者たちに話している。「彼がそこに向かっているとは言えるだろう。他の選手と同じように彼も目標に向かって努力している。とはいえ、彼にとってはすべてが新しいことで、学ばなければならないオフェンスの量も多いが、彼はそれを理解しつつある」
「彼はアライメントにアサインメント、ルートの距離や走り方、ルートを走る上で守らなければならないことなど、すべてを身につける必要がある。彼はそれらを順調に習得している。週を追うごとに良くなっていくはずだ」
ベアーズはトレード期限にクレイプールを獲得するのに高額な代償を支払っている。ルーキー契約で残り1年となる選手を獲得するのにピッツバーグ・スティーラーズに高順位の2巡目指名権を送ったのは、決して安い出費ではない。ペアーズがそれに価値を見いだすためには、これからクレイプールとクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズが息の合ったプレーをする必要がある。
すでにポストシーズン進出から脱落しているベアーズは今後の発展のためにプレーしている。チームが前回のオフシーズンでフィールズを活かすためのプレーメーカーをほとんど補強しなかった中で、クレイプールは新たな取り組みの象徴と言えよう。来春にはその基盤をさらに固めるチャンスが訪れることだろう。
ベアーズにとって今シーズン最後の4週間は2023年に飛躍するための準備期間となる。だが、今のところチームはクレイプールに対する費用対効果を得られていない。WRダーネル・ムーニーがケガで欠場している間にクレイプールが挽回するチャンスは十分にあるはずだ。
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