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「闘志は十分ある」とバッカニアーズの厳しいシーズンにも楽観的なQBブレイディ

2022年12月16日(金) 10:20


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【Cooper Neill via AP】

タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディはこれまでで最も厳しいシーズンの一つを過ごしており、自分とチームの置かれた深刻な現実を認識している。

「誰も僕らに同情なんかしてくれない」とブレイディは現地14日(水)に話している。「同じロッカールームにいない人に大したことはできない。団結して自分たちで何とかするしかない」

彼の言っていることはもっともだ。しかしながら、プレーオフが間近に迫る中でバッカニアーズに有利に働く要素もまだある。

バッカニアーズは6勝7敗ながら依然としてNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の首位に立っている。そして、残り4試合のうち2試合は最近クオーターバックを変更したチームとの対戦だ。その二つは間違いなく残りの試合で最も重要で、日曜日に控えるシンシナティ・ベンガルズとの試合も、突如として調子を上げてきたカロライナ・パンサーズとの試合もレイモンド・ジェームス・スタジアムで行われる。

「どうしてまだ1位なのか分からないが、そうなんだ」と話すのは攻撃コーディネーター(OC)のバイロン・レフトウィッチ。「それに越したことはない。大半の人はこの時点で1位につけていることを望むだろう」

一方で、初めて先発にQBブロック・パーディーを起用したサンフランシスコ・49ersに先週35対7で敗れており、12月に入っても勝率0.500を切っているというのも事実だ。今シーズンのバッカニアーズの勝利はほぼすべてが苦労して手にしたものと言える。1試合平均17.2得点と、攻撃面での苦戦はチームの不振を象徴する最たるもので、22点以上の得点を挙げたのは今季1度しかない。

「正しいプレーができず、能力を発揮できないのが課題だ」とブレイディは述べている。「その課題を解決しようとするしかない。長い戦いだ。シーズン第13週で終わりではない。だから17試合すべてをプレーするんだ」

幸いなことに、チームは苦戦を強いられながらもまだ全力で戦っているとブレイディは言う。

「闘志は十分ある。みんな一生懸命に練習している。良くなるために努力しているんだ」とブレイディはコメントした。

レフトウィッチOCは、少なくとも大局的に見れば軌道修正する必要はないと話している。

「われわれにとって重要なのは、5月、6月、7月に話したことがすべて、まだ成し遂げられる可能性があるということ」とレフトウィッチOCは述べた。「(チーム施設の)外にいる人にはそう感じられないかもしれないが、あのロッカールームでは今年やりたいと言っていたことがまだ実現可能なんだ」

「正直言って、それ自体が恵まれたことだと思っている。だから、それを理解し、意識して、その瞬間を見逃さないように、雑音に耳を傾けすぎないようにするつもりだ」

今年はブレイディとバッカニアーズのコーチングスタッフの間に多少の緊張があったようだが、ブレイディはヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズと彼の物事を解決するアプローチを高く評価している。

「トッドがやっていることには本当に感謝している。彼は修正することを選手たちに任せてくれている。それをやるのが僕たちの責任だ」とブレイディは述べている。

それは日曜日のベンガルズ戦からさっそく始めなければならないことで、その後にはQBカイラー・マレーを欠いたアリゾナ・カーディナルスとの試合、ホームでのパンサーズ戦、そして最後にシーズン第18週のアウェイでのアトランタ・ファルコンズ戦と続く。バッカニアーズが自分たちの仕事をしっかりこなすことができれば、ホームでのプレーオフゲームが待っている。そうでなければ、選手たちは自宅でプレーオフを迎えることになり、ブレイディのNFLでの将来に対する疑問が絶えないだろう。

「それは僕たちにとっての現実ではなく、ここから這い上がるつもりだ」とブレイディは言う。

【R】