亡きRBフランコ・ハリスに思いを馳せるスティーラーズとトムリンHC
2022年12月22日(木) 15:28殿堂入りしたランニングバック(RB)であり、NFL史上最もアイコニックなプレーの一つに数えられる“イマキュレート・レセプション”で知られるフランコ・ハリスが亡くなった。72歳だった。
元チームメイトや対戦相手たちがハリスを追悼し、思い出を語る中、かつてハリスが所属していたピッツバーグ・スティーラーズの現在のメンバーたちも、現地21日(水)にピッツバーグの伝説的なランニングバックに思いを馳せている。
水曜日の練習後、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンが報道陣の取材に応じた。ハリスの“イマキュレート・レセプション”の50周年を記念して、今週末にはスティーラーズとラスベガス・レイダースの対戦が組まれていた。この試合はハリスの生涯とレガシーを称えるものにもなるだろう。
「実りある一日だった。もちろん、われわれは重い気持ちで過ごしたのだが」とトムリンHCは述べた。
「この組織、このコミュニティ、そしてフットボール界が、フランコ・ハリスという偉大な人を失った。当然ながら皆が心を痛めているものの、今週末に彼と彼のレガシーを称えることに目を向けている。そしてもちろん、われわれが注力すべきなのはフランコのような偉大な人物に見合うだけのパフォーマンスを発揮するために必要となる準備作業だ」
ベテラン選手であるディフェンシブラインマン(DL)キャメロン・ヘイワードは、スティーラーズのレジェンドとしてのハリスの影響に触れつつも、もっと重要なのは人間としての存在だと話している。
「彼と話す時はいつも、彼は笑顔だった。フィールドにいるときの選手としての彼について話すことはできる。彼は人々のグループの中の出発点みたいな存在で、彼がいなければどんな王朝もなかっただろう。でも、フィールドを出たときの人物の話をすれば、彼のような男がどういうスタンダードを築いたのかが分かる。彼がどうコミュニティにかかわったのかが。それに、彼がどうピッツバーグ・スティーラーズに皆を招いていたのかも。フランコは多くの人にとって大事な人だった。彼は充実した人生を送ったし、たくさんの人が、彼を恋しく思うだろう」
2人からのハリスへの深い感謝の心は、ハリスとチームとの長年のつながりからきている。トムリンは16シーズンにわたってチームのヘッドコーチを務めており、ヘイワードは2011年からスティーラーズの守備を固めている。だが、最後にスティーラーズでプレーしたのが1983年、およそ40年前であるにもかかわらず、ハリスはスティーラーズネーションのすべての世代に影響を与えてきた。
ハリスは『NFL Generations(NFLジェネレーション)』の一環としてスティーラーズのランニングバック(RB)ナージー・ハリスと共に“イマキュレート・レセプションを分析したほか、2021年NFLドラフトではスティーラーズによるタイトエンド(TE)パット・フリーアムスの指名を発表している。
トムリンHCはフランコ・ハリスがナージー・ハリスやフリーアムスといった急成長中のプレーメーカーたちに影響を与え続けたことに触れ、「われわれはそのことをオープンに話してきたし、感謝している」と語った。
「こういった現役選手たちが以前の選手から得られるサポートにね。フランコはまさにそういった輝ける例だ。彼らが彼と時間を共にするとき、彼らはフランコが彼らに何も見返りを求めていないことを感じていた。彼はただ、彼らにとっての最善であることを望んでいた。その無条件の愛を彼らは感じ取り、だからこそ彼らは彼らが感じたように、フランコのことを受け取った」
フリーアムスは水曜日に『Twitter(ツイッター)』でハリスが自分の名を発表してくれたこと、そしてその友情への感謝を示している。
「彼はペンシルベニア州立大学にやって来た。彼と、彼の妻のデイナが。俺はそれを通じて、関係性を築いた。そして、スティーラーズにドラフトされ、彼が俺の指名を読み上げてくれたのはクールだったし、ものすごく名誉だった。それから、ピッツバーグでの時間を通じて、彼や彼がここで残したレガシーについて学んだんだ。俺と彼、彼の奥さんのデイナとで、何度か一緒にご飯を食べた。俺たちは関係性を築いてきた。ものすごく悲しいよ。もちろん、今週末は彼のための週末だ。今でも、彼のための週末なんだ」
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