多くのNFLチームがバッファロー・ビルズのセーフティ（S）ダマー・ハムリンに配慮して現地3日（火）に予定されていた記者会見を延期した。ハムリンは月曜夜に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦でタックルした後に心肺停止に陥った。ビルズは火曜午後、シンシナティ大学医療センターの集中治療室に入っているハムリンが依然として重体のままだと発表している。

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ（HC）マイク・トムリンは火曜日に予定通り実施された記者会見の一部を費やし、ハムリンとの個人的なつながりについて語っている。ハムリンが「12歳くらいのとき」から彼のことを知っているとトムリンは明かした。

ペンシルベニア州マッキーズロックス出身で、ピッツバーグ大学でプレーしていたハムリンについて、トムリンは「私がピッツバーグの人間であることも、あの若者がピッツバーグの人間であることも、本当に個人的なことだ」と話している。

「彼が12歳くらいのときから知っている。彼がいま実現させている、NFLでプレーするという目標や夢に向かってひたむきに努力する姿を見てきて、彼のことを1人の人間として尊敬し、愛している。彼が個人的な決断を下してそれを実現させるところを見守ってきて、そういう若者と知り合うことができたのは、ただただ光栄だと思っている。私は彼と会うたびに、そのことを伝える機会に恵まれていた」

ビルズはハムリンを2021年NFLドラフト6巡目で指名した。トムリンのカレッジ時代のチームメイトであるショーン・マクダーモットがヘッドコーチを務めているビルズは、ハムリンがNFL入りしてから2度、スティーラーズと対戦している。

トムリンは「この2シーズンではそれぞれバッファローと対戦してきて、彼と私はちょっとした時間を共に過ごした。なぜなら、今いる場所について彼らを称賛するのはもちろんのこと、もっと若い頃から知っている彼らが成熟し、成長し、追い求めていたものを手に入れる姿を見るのは本当に素晴らしいことだからだ。そして、彼はその一例だ」と述べ、こう続けた。

「あの若者にはものすごく思い入れがある。私たちは彼とその組織に祈りを捧げている。できる限りのサポートをするために、ショーン・マクダーモットに連絡を取った。しかし、それ以外にできることはそう多くない。私にとってはもちろんのこと、この世界で生きている全員にとって、今回のことがどれほど個人的なことなのかを皆さんが理解してくれていることに敬意を表している。言うまでもなく、あんな状況は二度と見たくないものだ」

【RA】