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「シアトルでキャリアを終えたい」とシーホークスQBジーノ・スミス

2023年01月15日(日) 17:49

シアトル・シーホークスのジーノ・スミスとD.K.メットカーフ【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

シアトル・シーホークスのシーズンはクオーターバック(QB)ジーノ・スミスが思い描いたような結末ではなかったが、それでも彼はチームとの未来に楽観的視点を持っている。

「俺はシアトルでキャリアを終えたい」と現地14日(土)、ワイルドカードでサンフランシスコ49ersに41対23で敗れた後、スミスは記者団に話した。「ここにいたい。町、都市、チーム、(ピート)キャロルコーチ、この組織がみんな俺を受け入れてくれたんだ。俺は今頃リーグから放り出されていた可能性もあった。彼らが俺を受け入れてくれたんだ。だから、そのお返しがしたい」

今シーズン、32歳にして驚きのブレークアウトを果たしたスミスは、フランチャイズ記録となる4,282パスヤードを記録し、自身初となるプレーオフ先発でも力強い存在感を見せた。第3クオーターのドライブで痛いファンブルがあり、インターセプトも喫したとはいえ、253ヤードを獲得してタッチダウンパスを2回決めるなど、明らかに彼が攻撃のリーダーだった。

最終的に物語はここで終わってしまったが、土曜日のパフォーマンスは彼のこのシーズンを裏付けるものであり、キャロルヘッドコーチ(HC)もここで活躍を続けたいという彼の希望に賛同している。

「彼は本物だよ」とキャロルHCは試合後に語った。「ジーノは本物だ。彼は優れたクオーターバックがすることを全てできる。何より驚きだったのはムーブメントだろう。彼のムーブメントは本当に効率的だった。いつだって投げられるんだ。それに、1年を通して常に落ち着いて冷静でいられるところにも感心した。これだけの熱狂とビルドアップがあれば、5回は失敗してもおかしくなかったが、彼はそうならなかった。一度もぶれなかった。本当に突出したリーダーシップだった。ロッカールームでの発言、選手たちへの発言。彼はこの1年ずっと正しいことを言い続けた。今日までずっとだ」

「素晴らしい物語だよ。他のスポーツでもどこにいても、多くの選手たちにとって素晴らしい物語だ。常に努力を続け、自分を信じ続ける。外部の見解が本来の自分に影響を及ぼすことを許さず、自分自身のベストを見つける。ジーノは彼のベストを見つけ出したと思う。彼は再びここに戻り、もう一度戦う準備ができている。彼はわれわれと信じられないほど素晴らしいシーズンを過ごしたばかりだ」

スミスは来シーズンも戻ってくるのかと念を押されると、「私はそう願う」とだけキャロルは答えた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは土曜日の朝、フリーエージェントになるスミスがフランチャイズタグという形であれ、複数年の契約であれ、2023年もシーホークスに残ることが予想されると伝えた。HCやQB自身のシーズン終了後の発言は全てそれを裏付けるものだったという。

近いうちに詳細について取り決めが行われるだろう。

ひとまず、シーホークスは過去のQBラッセル・ウィルソンをトレードしたことによって、2023年ドラフトで2巡目までに2つ多く指名権を手に入れている。それを使えば、彼らの未来のQBたり得る選手のさらなる上昇をサポートすることが可能だ。

「俺の中のどこかで、“何て長い道のりだったんだろう”という思いがある。山ほど障害を乗り越えてきたからな」とスミスは言った。「当然、否定派やその他に対してもそうだ。彼らの予想を裏切ってやった。でも俺はまだ自分たちの予想を超えてはいないと思う。これ以上のことを俺たちは自分自身に期待していたんだ。だから、このチームには明るい未来が待っていると思う。多くの若手が多くの経験を積んだ。初めてのプレーオフゲーム、俺は初めてのプレーオフ先発だった。まだまだ長い道のりが待っている。未来がすごく楽しみなんだ。俺たちはもっと良くなれるって分かっているし、それには多くのコミットメントが必要になる。こいつは長期戦だ。準備はできている」

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