DEオサイのファウルへの反応について謝罪したベンガルズLBプラット
2023年01月31日(火) 19:02敗北の苦しみに打ちのめされたシンシナティ・ベンガルズのラインバッカー(LB)ジャメイン・プラットは、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦が終わった直後に、チームメイトに向かって怒声を浴びせていた。
翌日、プラットは自分の振る舞いと、仲間のディフェンダーであるジョセフ・オサイに厳しい言葉を向けたことについて、後悔の思いを語っている。
「俺は感情的になっていた。その時の波に飲み込まれていた。俺は間違っていたと思う。人間として、自分を鏡に映し、“俺は間違っていた。俺はあのとき、素晴らしいチームメイトじゃなかった”と自分を反省することができる」とプラットは説明した。
「でも、それが俺という人間を定義するわけじゃない。そういうもんだ。24時間が経った。俺は仕事に戻る。子どもたちや家族と一緒に過ごす、素晴らしいオフシーズンがある。結局、一番大事なのがそれなんだ。家に帰れば子どもたちがいて、俺に愛をくれる。俺を愛してくれる、フィアンセのいる家に帰る。大切なのはそういうこと。他に重要なものはない。仕事に戻るよ」
プラットが試合の終わり方に不満を抱いていたのも無理はない。20対20の試合が最終盤を迎え、第3ダウン残り4ヤードからカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが右サイドに走り抜けてファーストダウンを獲得した際、ベンガルズ側42ヤードでアウトオブバウンズに出たマホームズを、オサイが後ろから押した。この勢いでマホームズはベンガルズのベンチまで突き飛ばされており、オフィシャルはオサイにアンネセサリーラフネスのペナルティを科している。このペナルティによってマホームズのゲインに15ヤードが追加され、チーフスのキッカー(K)ハリソン・バッカーが必要としていた射程範囲に入った。バッカーは残り8秒で決勝点となる45ヤードのフィールドゴールを決めている。
バッカーのフィールドゴールによってベンガルズは23対20で敗れ、あと少しのところでスーパーボウル出場を逃してシーズンを終えた。
『Cleveland.com』のマイケル・ニジオレクによれば、オサイは「俺は全力で追いかけるモードに入っていて、彼を後退させようとプッシュしていた。彼がサイドラインに向かっているのは分かっていた。自分たちがどれだけ外側にいたのか気づいていなかった」と話したという。
ベンガルズの選手たちがトンネルを通ってアローヘッド・スタジアムのロッカールームへ向かう際、フラストレーションを抱えたプラットが“何だってあのクオーターバックに触ったんだよ?”と叫ぶ声が聞こえていた。
そのしばらく後、オサイは自身の失敗についての質問を受ける一方、他のチームメイトたちのサポートに感謝を示している。ディフェンシブタックル(DT)B.J.ヒルは、ロッカールームでオサイの立場に寄り添い、オサイを擁護していた。
「馬鹿げた質問だ。彼は試合全体で、懸命にプレーしていた。他の質問にしてくれ」とヒルは話している
試合から1日が経ち、ベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーはヒルのような選手のサポートに触れ、こうコメントした。
「本当に厳しいときに、彼らがお互いに支え合っているのを見るのは素晴らしかった。ジョセフは練習なのか試合なのかを問わず、毎日フィールドに魂を捧げている選手だ。だから、彼のそういった尽力に感謝している」
日曜日の試合はプラットが新人契約でプレーする最後の試合だった。プラットの新人契約は新リーグイヤーの開始日に終了する。チーフスに敗れたほろ苦さを抱えたまま、プラットはフリーエージェンシー期間を迎える。試合後のプラットのアクションがその未来についてのチームの決断に影響をおよぼすかは、これから分かるだろう。
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