2023年のオフシーズンを迎えるベンガルズ、「学校の最終日みたいだ」とOLカラス
2023年02月01日(水) 10:15シンシナティ・ベンガルズは、カンザスシティ・チーフスとのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに敗れた翌日の現地30日(月)、このメンバーで一緒になるのはこれが最後だということを噛みしめながらロッカーを空にした。
センター(C)のテッド・カラスは「学校の最終日みたいだ」と『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイアラー)』に話している。
一部の選手はこの秋にシンシナティに戻ることはなく、だからこそ日曜日の土壇場での負けは彼らの胸をさらに締めつける。
「チームは同じではなくなる。どのNFLフランチャイズにも変化が訪れる。それがこのビジネスの本質なんだ」とカラスは述べた。「フリーエージェント(FA)になる選手が多いかどうかは分からないけど、何人かはすでに経験している。行き先を探す旅に出る選手の気持ちは分かるし、それがビジネスであることも理解している。願わくば、ここにいたいと思っている人たちを全員呼び戻したい」
実際にベンガルズは多くのフリーエージェントを抱えており、そのうちの何人かは、若手選手をこれから積極的に起用する予定のベンガルズを去る予定となっている。また、チームにはクオーターバック(QB)ジョー・バロウやワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズ、さらにはWRジャマール・チェイスに至るまで、予算を組むに当たって将来の契約延長を検討しなければならない選手がいる。
ベンガルズのフリーエージェントには、セーフティ(S)のジェシー・ベイツ三世とボン・ベル、コーナーバック(CB)のイーライ・アップルとトレ・フラワーズ、タイトエンド(TE)のヘイデン・ハーストとドリュー・サンプル、ラインバッカー(LB)のジャメイン・プラットなどが名を連ねている。一方で、2023年のサラリーキャップのうち1,279万ドル(約16億6,436万円)を占めることになるランニングバック(RB)ジョー・ミクソンをはじめ、見直しが必要になりそうな契約もある。ベンガルズは再びオフェンシブラインを入れ替えるのだろうか。
2022年シーズンをフランチャイズタグのもとでプレーしたベイツ三世は、チームがいずれディフェンスで彼の代わりとなるSダクストン・ヒルを1巡目でドラフト指名したことで、この組織とは別れる見込みとなる。
「俺はここに残りたい」とベイツ三世は月曜日に話している。「残念ながらこれはビジネスで、1,000万ドル(約13億150万円)をみすみす逃してそれで納得できるような状況ではなく、さまざまなシナリオがある。そんなことをしたら自分自身にとっても、家族にとっても、自分のキャリアにとってもフェアじゃない」
ベンガルズには今後数年間にわたってAFCの強豪チームでいられるだけの主力選手がいる。とはいえ、このオフシーズンに足し引きをどうするかによって、チームがロンバルディトロフィーを狙い続けられるかを左右するだろう。
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