ブレイディにペイトリオッツの一員としての引退を望むクラフトオーナー
2023年02月03日(金) 11:00クオーターバック(QB)トム・ブレイディの引退の意思――今回は本当に――は、ビーチらしき場所から伝えられた。
ニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトは、ブレイディがノーティカルブルーとレッドで引退することを願っている。
クラフトオーナーは現地2日(木)に『CNN』に出演した際、ブレイディが6度のスーパーボウル優勝を果たし、NFLの強豪への転換を助けたチームであるペイトリオッツに戻ってきて、そのメンバーとして正式に引退して欲しいとの思いを語った。
「明日やるつもりだ。私が望んでいるだけではなく、ファンもそれを強く求めている」とクラフトオーナーは話している。
「われわれにとって、彼は常に一人のペイトリオットだったし、彼に戻ってきてもらうつもりだ」」
「彼のために何かを確約することを望んではいないが、彼に戻ってもらい、一人のペイトリオットとして契約し、今後ずっと彼の栄誉を称えるために、われわれの力でできることはすべてやるつもりだ。なぜなら、彼は多くのものを活気づけ、われわれのコミュニティを元気づけてくれたし、われわれの街で愛され、他のどのアスリートとも違った尊敬と愛を向けられているからだ」
ブレイディはニューイングランドで誰よりも愛されている。ニューイングランドはブレイディが見過ごされた6巡目指名選手としてやってきて、2001年に先発のドリュー・ブレッドソーがケガをしたことでようやく出番を見つけた地だ。堅牢なディフェンスと強力なラッシングアタックのおかげもあり、ブレイディはペイトリオッツをチーム初のスーパーボウル優勝に導き、勝利が濃厚と見られていたセントルイス・ラムズを、ブレイディが率いてキッカー(K)アダム・ビナティエリが仕上げたゲームウイニングドライブを含む、スリリングな終わり方で下している。
当時、ブレイディの活躍は心温まるシンデレラストーリーだった。それから20年がたち、ブレイディはこのゲームの伝説にして、フットボール史上最高のクオーターバックとして引退する。
ブレイディがキャリアを通じて残してきた偉業の多くは、ペイトリオッツのユニフォームを着て成し遂げられたものだ。その中でブレイディはペイトリオッツを9回のスーパーボウル出場、6回の優勝に導いてきた。その後、緊張感のある関係になったペイトリオッツを離れたブレイディはフロリダ州タンパへ向かい、タンパベイ・バッカニアーズへの移籍初年度にスーパーボウルで勝利している。
クラフトオーナーはペイトリオッツでキャリアを終えるのが、ブレイディの引退にとって唯一の正しい方法だと考えている。ブレイディがどこかのチームのメンバーとして引退するという保証はない。インターネット上で公開した動画で、ブレイディは1年前にたっぷりと別れを告げた――40日でバッカニアーズに戻ってくるまでに――ことに触れているが、クラフトオーナーの木曜日の発言は、このポジションで最高の選手への、休戦の申し出のようなものなのかもしれない。
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