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サム・ハウエルが1番手QBになる可能性が高いと語ったコマンダースHCリベラ

2023年02月09日(木) 10:57

ワシントン・コマンダースのサム・ハウエル【AP Photo/Nick Wass】


2022年にクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツを起用したものの、それが失敗に終わったワシントン・コマンダースは、別のクオーターバックを必要としている。

このオフシーズンはクオーターバックの獲得が活発に行われることが予想されており、コマンダースもそれに積極的に参加すると見られている――ただし、現時点で在籍しているメンバーがその仕事に適していることが証明された場合はこの限りではない。

ヘッドコーチ(HC)のロン・リベラによると、キャリア2年目のQBサム・ハウエルがそれを証明する最初のチャンスを得る予定だという。

現地8日(水)、ハウエルがコマンダースの先発職を勝ち取る可能性があるかと質問されたリベラHCは「まあ、彼はほとんど間違いなくできるだろうね」と答えて次のように続けた。「これは分かっている。OTA(チーム合同練習)、ミニキャンプ、そしてトレーニングキャンプでは十中八九、サム・ハウエルをQB1として、どうなるかを見ていくつもりだ」

「つまり、彼にとっては機会となる。挑戦にもなる。彼が自分にできることを、そして私たちが彼ならできると思っていることを実際にやったら、彼はほぼ確実に先発になれるだろう。だが、それはいずれ分かることだ。競争とはそういうものだ。それは全員の能力を最大限に引き出すものだ」

少なくともノースカロライナ大学で最終シーズンを迎えるまで、ハウエルのキャリアはそうした機会に運命づけられているように見えていた。2021年のカレッジシーズンを迎えた頃は、2022年ドラフトで最初に指名されるクオーターバックになるのではないかと見られていたハウエルだが、そのシーズンにチームが苦戦を強いられたことで、1日目か2日目に指名されるはずだったハウエルのドラフト順位も5巡目まで下がっている。全体144位でハウエルを指名したコマンダースは、2022年シーズンに1試合を除くすべての試合でハウエルをウェンツかタイラー・ハイニケの後ろに控えさせていた。

ハウエルは一度もNFLで注目されることなくルーキーシーズンを終える可能性があったが、シーズン第18週に行われたダラス・カウボーイズ戦で先発を務めてチームを26対6の勝利に導いた。この試合でハウエルはパス19回中11回を成功させて169ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録。2023年シーズンにおけるコマンダースでの立ち位置に関する質問をされるのに十分な注目を集める成果を残した。

リベラHCは2023年に先発の座を獲得する最初のチャンスを、実績のないハウエルに与えようとしているようにも見える。特に、ベテラン選手が3月に獲得可能になる状況を踏まえると、コマンダースがQBポジションにおける別の選択肢を探し求めることをやめるとは言えないだろう。とはいえ、少なくとも今のところはハウエルがコマンダースのトップクオーターバックとして新しい1年を迎えることになりそうだ。

【RA】