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バイキングス元オーナーのレッド・マコームズが95歳で死去

2023年02月21日(火) 09:40

レッド・マコームズ【NFL】

NBAの2チームとNFLのフランチャイズの元オーナーであり、テキサス州の実業家でもあった“レッド”ことビリー・ジョー・マコームズがサンアントニオの自宅で亡くなったと、現地20日(月)に家族が声明を発表した。

マコームズは95歳で、2019年に妻のシャーラインさんに先立たれていた。

マコームズのことを“テキサスの象徴”と称えた声明の中で家族は「私たちの父、祖父、曾祖父であるレッド・マコームズが2023年2月19日の日曜日に亡くなったことを発表することになり、マコームズ家全員が悲痛にくれています」と述べている。

「レッドは先見の明のある企業家で、多くの人々の生活に関わり、私たちのコミュニティに計り知れない影響を与えました。しかし、私たちにとって彼は常に、何よりもまず“お父さん”あるいは“ポップポップ”でした」

『McCombs Enterprises(マコームズ・エンタープライズ)』のウェブサイトによると、マコームズは生涯を通して400以上の企業を経営し、テキサス大学オースティン校のマコームズ・ビジネススクールは彼の名前にちなんで名づけられた。

マコームズは2度にわたってNBAのサンアントニオ・スパーズのオーナーとなり、その間に同リーグのデンバー・ナゲッツ、そしてのちにNFLのミネソタ・バイキングスのオーナーにもなっている。

バイキングスは声明の中でマコームズに感謝の意を表すと同時に、家族に哀悼の意を表した。

「レッドはチームの所有権を売却した後も彼が残した有名な“パープルプライド”という言葉を体現し、バイキングスの熱心なファンであり続けました。レッドがスポーツに情熱を持っていたのは間違いありませんが、彼が最も愛していたのは自分の子どもと孫であることは明らかでした」

マコームズは1950年代初頭にテキサス州コーパスクリスティで自動車のセールスマンとしてキャリアをスタートさせ、その後、サンアントニオにディーラーグループの『Red McCombs Automotive(レッド・マコームズ・オートモーティブ)』を設立した。

そこから石油・ガス会社『McCombs Energy(マコームズ・エナジー)』を設立し、不動産と土地の開発、牛の牧場や繁殖業の分野にも事業を拡大していった。のちに『iHeartCommunications, Inc.(アイハート・コミュニケーションズ)』となる『Clear Channel Communications(クリア・チャネル・コミュニケーションズ)』の共同設立者でもある。

マコームズには娘のリンダ・マコームズさん、マーシャ・シールズさん、コニー・マクナブさん、そして8人の孫と11人のひ孫がいる。

葬儀については発表されていない。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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